- 「練習で行き詰まりどうしていいかわからない…」
- 「大人からピアノを始めると限界があるの?」
- 「独学では上達できない?」
ピアノの練習で行き詰まったとき、前に進まずつらくなる気持ち、わかります。
当記事では、
- ピアノが行き詰まる理由・上達しない理由
- 行き詰まりを解消する5つのポイント
- 自分に合ったピアノの練習環境とは
について解説していきます。
ピアノが行き詰まる理由
コツコツ練習していてもうまくならない、同じところでミスをするなど前に進まなくなることもありますよね。
ここではピアノが行き詰まる3つの理由を解説します。
モチベーションが保てない
大人は子供の頃と比べ、仕事や家事、子育てをしながらピアノに向き合うためモチベーションの維持が難しくなると言われています。
モチベーションを保つためには練習をしていて楽しいという気持ちが重要ですが、練習してもミスが多かったり、集中できなかったりするとどうしてもモチベーションは下がります。
「練習はしたいけど練習時間が作れなかった」「練習してもこれ以上うまくならないのでは」などという不安な気持ちもモチベーションを下げる一因です。
ピアノの練習以外にも日々たくさんのタスクをこなさなければならないため、大人からピアノを始めた方の悩みで多いのがモチベーションを保てないという点です。
習得に時間がかかる
全くピアノに触れたことがない方はもちろん、子供の頃に習っていた方も、今ピアノに触れていない場合は基礎を身につけたり、感覚を取り戻したりすることに時間を要します。
どちらの場合も自分の弾きたい曲をスムーズに弾けるようになるまで、それなりの時間がかかるかもしれません。
習得に時間がかかるため、ライフスタイルに変化があると途中で練習が続かなくなるケースもあります。
その結果、ピアノが上達せず行き詰まったと感じる方も多いのではないでしょうか。
練習時間を確保できない
ピアノの上達は、日々技術を向上させる必要があります。
練習時間の確保ができないと技術の向上は難しく、苦手部分の克服もできないため行き詰まる原因のひとつになります。
練習ができなかった日の翌日は少し多く練習するなど、練習時間を確保するために日々のスケジュール管理をしっかり行いましょう。
練習時間は人の集中力が続くと言われている40分程度を目安にするといいでしょう。
ピアノが上達しない理由
ピアノを練習していても上達していないように思うことはありませんか。
「自分だけが」と思ってしまいがちですが、なかなか上達を感じられない方は多くいます。
ここでは、ピアノが上達しない3つの理由を解説します。
練習ができない
ピアノはコツコツ練習することがとても重要です。
練習時間が取れない場合、上達にはかなりの期間を要します。
また毎日練習していても、得意な部分ばかりを練習してしまうと苦手な部分は上達しません。
苦手部分の練習はうまく弾けないことが多く、モチベーションを保ちづらいです。
苦手部分を練習時間の最初に行い、得意な部分やスムーズに弾けるところで終わると楽しく練習できるでしょう。
楽譜が読めない
ピアノを弾くためには、楽譜を読む必要があります。
最初のうちは読めなくてもピアノを弾いていれば少しずつ読めるようになりますが、全く楽譜が読めないままでは上達しません。
楽譜に読み方を記入したり、楽譜を読む練習を入れたりして徐々に楽譜が読めるようにしましょう。
継続できない
継続して練習ができないと、うまく弾けていたところまで忘れてしまいます。
毎日練習することが難しいときもありますが基礎練習だけでも続けることが大切です。
練習を継続することで頭で楽譜を覚え、指で弾き方の動きを覚えるため感情豊かにピアノが弾けるようになります。
ピアノの上達は大人から始めると限界がある?
ピアノの上達に限界はありません。
大人になってからでも十分上達します。
ただし大人になってから上達したいと思った場合、モチベーションの維持がとても大切です。
どうしても練習時間が取れない場合や練習の成果が感じられない場合、やる気がなくなってしまいます。
やる気がなくなればさらに練習しなくなり、せっかく上達しはじめていても元に戻ってしまいます。
このような悪循環にはまった場合、自分で抜け出す力が必要ですが、モチベーションを保ち練習を続ければ必ず大人も上達しますので諦めないでください。
行き詰まりを解消する5つのポイント
練習に行き詰まり、どうしていいかわからなくなっていませんか。
こちらでは行き詰まりを解消し、ピアノが上達するための5つのポイントを解説します。
目標設定をする
ピアノを練習していると「こんな曲が弾けたらな」と思うことも多くありますよね。
目標となる曲を作ることも大切ですが、毎日練習するときも目標を設定しましょう。
- 1小節だけ先に進んで、そこだけは暗譜する
- 今日は忙しいけど10分の練習時間を確保する
- いつもつまずくところをスムーズに弾けるよう部分練習する
など、達成しやすい目標を1つ設定すると練習時間が充実します。
基礎練習をする
練習をするときにいきなり練習曲からスタートしていませんか。
基礎練習は運動前のストレッチやウォーミングアップと同じ効果をもたらします。
単純な練習に思えるかもしれませんが、基礎練習を取り入れていない方はぜひ行っていただきたい方法のひとつです。
片手でゆっくり弾く
ピアノ初心者の場合、すぐに両手で弾けるようになることは非常に難しいです。
無理に最初から両手で練習すると思うように弾けず挫折する原因につながります。
まずは片手ずつ練習を繰り返しましょう。
漫然と弾くのではなく、記憶に定着させるように意識して弾くことがポイントです。
もしあなたが中・上級者になっても、片手練習には効果があることを覚えておいてください。
また原曲のテンポから練習するのではなく、ゆっくりとしたテンポから練習し徐々に原曲に合わせていくようにすると曲が丁寧に仕上がります。
練習を継続する
ピアノの上達には練習を継続することが一番重要です。
指の動きを覚えるためには繰り返し練習するほかありません。
日々の生活が忙しくなると練習はついつい後回しになってしまいますが、1日5分でもピアノに触れ、できる部分だけでも練習することを継続してみましょう。
教えてもらう
独学でもピアノの習得は可能ですが、行き詰まったとき周りに相談できずモチベーションを保てない可能性があります。
独学で行き詰まったときは講師に教えてもらうことをおすすめします。
費用はかかりますが、正しい練習方法や自己流になった癖などを直せるからです。
また行き詰まったとき相談もできるためモチベーションも保ちやすくなります。
ピアノの練習方法は合っていますか?
練習方法によって行き詰まりを解決する方法が変わってきます。
こちらでは練習方法の特徴やメリット・デメリットを解説します。
ピアノ教室(対面指導)
練習曲のレベルが高すぎると感じている場合は、少しレベルを下げてもらうよう伝えましょう。
また講師との相性が合わないときは、ピアノ教室や講師の変更を検討してみてください。
オンラインレッスンや独学と違いピアノ教室は設備が整っていたり、その場でアドバイスをもらえたりするためピアノの上達スピードが早くなります。
一人で学ぶのではなく周りとの交流があるためモチベーションを保ちやすいでしょう。
ピアノの上達だけでなく人とのコミュニケーションもとりたい場合、ピアノ教室に通うことをおすすめします。
費用を抑えたい方や決まった時間が取れない方は、オンラインレッスンや独学を検討するのもいいでしょう。
メリット
- 講師から直接指導を受けられる
- 演奏会などがあり他の生徒さんの演奏を聞ける
- 姿勢や音色など細かいアドバイスをその場で教えてもらえる
デメリット
- 決まった日に通わなければならない
- 講師と相性が合わない可能性がある
- レッスン料がかかる
オンラインレッスン
昨今オンラインレッスンは増えてきていますが、ネット環境によって遅延があったり、音の強弱といった演奏の細かいニュアンスがうまく伝えられなかったりすることもあります。
特に指づかいは直接見て教えることができないので、動かしづらい部分がある場合には積極的に質問してみましょう。
ピアノ教室と違いオンラインレッスンは自宅で受けられたり、録画して復習できたりします。隙間時間に録画した練習をみるだけでもイメージトレーニングになります。
地域の異なる講師からレッスンを受けたいと思ったり、オンラインの操作に慣れていたりする場合は、オンラインレッスンがおすすめです。
対面でレッスンを受けたいと思ったときや、ピアノ環境が整った場所で練習したいと思ったときはピアノ教室に通うことを検討するのもいいでしょう。
メリット
- 自宅でレッスンが受けられる
- 地域の異なる講師からレッスンが受けられる
- オンラインレッスンを録画して復習することができる
デメリット
- 対面レッスンより伝わる情報が少ない
- 感情や音色が伝わりにくい
- レッスン料がかかる
独学
独学で行き詰まったとき、周りに相談できる環境がないと挫折してしまうことがあります。
独学だと気軽にピアノを始めることができる反面、自己流の癖がついてしまったり、モチベーションを保ちづらかったりすることもあります。
ピアノ教室やオンラインレッスンと違い費用を抑えられたり、好きな時間に練習できたりするので自分のペースで上達したい方にとっては独学がおすすめです。
早く上達したい方や自己流の癖を直したい方は、ピアノ教室やオンラインレッスンを検討するのもいいでしょう。
メリット
- レッスン料がかからない好きな時に好きなだけ練習できる自分でスケジュール管理ができる
デメリット
- 間違った姿勢や指づかいを指摘してもらえない
- つまずいた時に一人で悩んでしまう
- モチベーションを保ちづらい
練習方法によってはピアノの上達スピードが変わってきます。
一度ご自身にあった練習方法か確認することをおすすめします。
まとめ
ピアノで行き詰まったとしても必ずどこかに解決策があります。
行き詰まっている原因を把握し、改善することを優先しましょう。
行き詰まっているのではなく目標を高く持ちすぎていることが原因である場合、目標を設定し直すことも1つです。
ピアノを始めた時の夢や目標を思い出してみてください。
どうしてピアノを練習しようと思ったのでしょうか。
- モチベーションが保てない
- どうしても上達しない
- 自分の思い描いていた姿と違う
と行き詰まりを感じたときは、一旦ピアノの練習から離れてみましょう。
リフレッシュを兼ねてピアノの観光スポットやコンサートに行けばモチベーションを回復し、また練習したくなるかもしれませんね。
地道な努力は大変ですが、継続すれば必ず大人になってからでもピアノは上達します。
行き詰まりを解消し素敵なピアノライフを楽しんでください。
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