「自分はピアノに向いてるのかな?頭が良くないとダメ?」
「気になるあのピアニストに近づきたいな。何か特徴があるのかな」
「ピアノが弾けるようになりたいけど、自分には向いていないかも…」
ピアノを始めようとするとき、自分がピアノに向いているのかどうか、気になりますよね。
また、ピアノが弾けるようになりたいけどなかなか上達できないとき、自分は向いていないかも…と落ち込むことがあるかもしれません。
この記事では、ピアノが弾ける人の特徴について詳しく解説します!
本記事の内容
- ピアノが弾ける人が持たれやすい印象
- ピアノが弾ける人の特徴
- ピアノが弾ける人の割合
- ピアノが弾ける人は頭がいいと言われやすい理由
- ピアノを弾くことによって起こる脳の変化とうれしいメリット
ピアノが弾ける人はこんな印象を持たれやすい
一般的に、ピアノが弾ける人ってどんな印象があるのでしょうか。よくある声を3つ紹介します。
かっこいい・すごい!
「かっこいいし人を魅了できるしほんとすごい」
「なんでそんな細かく弾けるん?すごいね?器用やね…」
学生時代、合唱コンクールの伴奏をする子をかっこいいなと思った経験はありませんか。
ピアノは幼少期から慣れ親しんだ音であり、音を嫌う人は少ないそうです。
しかし、ピアノを弾けるようになるには何度も練習が必要。
簡単にはできないからこそ、全身で弾く姿はかっこよく見えます。
頭がいい・育ちが良さそう!
「私の周りの人でピアノ弾ける人、大概頭がいい」
「ピアノが弾ける人=育ちの良い人っていう方程式が刻み込まれてる」
学歴や知的レベルが高い人で、ピアノが弾ける人は多いです。
東大生100人に行ったアンケートでは、2人に1人がピアノ経験者だったというデータもあります。
[参考] 東大生にピアノ経験者が圧倒的に多い理由 | 学校・受験 | 東洋経済オンライン
ピアノを習い続けるにはお金がかかります。ピアノも簡単に買える価格ではありません。
それゆえ、裕福な家庭の子という印象を与えるようです。実際はそうとも限りませんが。
あるいは、ピアノを優雅に弾く姿が、育ちの良さをイメージさせるのかもしれません。
シンプルに羨ましい!
「ピアノを自由に弾ける人って羨ましい……私も両手で弾いてみたい……」
「駅ピアノ、見かけるたびにピアノ弾ける人が羨ましいな~と思う」
西田敏行さんの代表曲「もしもピアノが弾けたなら」にあるように、ピアノをかっこよく演奏する人へのあこがれは多くの人が持っています。
最近では、ストリートピアノや動画投稿サイトでピアノを演奏する姿に、心を奪われる人も多いようです。
ピアノを気持ちよさそうに、時には楽しそうに弾く姿や、その人が奏でる音色に魅了されるでしょう。
そもそもピアノが弾ける人の割合ってどれくらい?
そもそも、ピアノが弾ける人ってどのくらいいると思いますか?
令和3年に行われた総務省の調査によると、のうち、10.2%が楽器を演奏しているという結果で出ています。
この数字は日本人の約10人に1人が楽器を趣味としていることを表します(約1,280万人)。
ただし、楽器をピアノに限定するともっと割合が下がります。
ちゃんとした統計はありませんが日本のピアノ人口は200〜300万人という説があります。
計算すると、約40人に1人がピアノを弾けることになります。
学生時代、クラスに必ず1人はピアノが弾ける子がいましたよね。そう考えると200〜300万人という説は、結構いい線いっているのかもしれません。
ピアノが弾ける人のあるある!特徴を5つ紹介
ここでは、ピアノが弾ける人によくある特徴を5つ紹介します。
あなたに当てはまるものはありますか?
とにかく音楽が大好き
音楽が好き、ピアノが好き、ピアノの音が好き、ピアノを弾くことが好き。
ピアノの練習は嫌いだけどピアノは好き、という人もいるでしょう。
ピアノの演奏はかっこよく見えますが、弾けるようになるには日々の練習が不可欠です。
そして、その練習はとても地味です。
それでも練習を乗り越えていけるのは「やっぱりピアノが好き」という気持ちがあるからです。「好き」という気持ちは、失敗や困難も乗り越えられる力になります。
孤独に強く、周りに流されない
一人でいるのが苦にならない人は、ピアノを弾くのに向いています。
なぜなら、ピアノは基本的に一人で演奏する楽器だからです。そのため、レッスン以外は一人で練習することがほとんどです。
また、ピアノには正解がありません。どんな曲をどんなふうに演奏するか、その演奏をするための練習はどうするかは、自分で決めなければいけません。
そのため、目標に向かって自分と向き合い、コツコツと取り組める人が多いです。
感受性が豊かで人の気持ちがよく分かる
ピアノが弾ける人は、繊細でやさしい人が多いです。
なぜかというと、ピアノを弾くときにいろいろな想像を膨らませているからです。
例えば、「この曲はどんな思いで作られたのか」「悲しい?つらい?でも前向きな気持ちもありそう」など、曲に込められた思いをイメージします。
そうすると、自分の中にいろいろな感情が生まれます。それが感受性が豊かになるということです。
つまり、いろいろな感情を知っているからこそ、人の気持ちを感じ取ったり、共感したりすることができるのです。
一つのことに集中できる
ピアノが弾ける人には集中力があり、一つのことに専念できる人が多いです。
なぜならピアノは、目で楽譜を追いつつ耳で音を聞きながら全身を使って弾くことで、自然と集中力が養われるからです。
ピアノに限らず、プロの音楽家たちが楽器を演奏するときの鋭い表情は、引き込まれるものがありますよね。
何か一つのことに夢中になれたり集中できる人は、その力をピアノで存分に発揮することができます。
失敗を受け入れられる
ピアノは失敗の連続です。最初から完璧に弾ける人はいません。
日々の練習は、楽譜を見て、鍵盤を弾いて、音を聞いて、また弾いて…のくりかえしです。
指がつかえたり、音を間違えたりすることは何度もあります。そういう時は、ため息がでて落ち込んだりイライラしたりするものです。
しかし、失敗して落ち込んでも、「自分はここが苦手なんだな」と前向きに受け入れて、次に生かすことができます。
ピアノが弾ける人は脳の作りが違う?!頭がいいと言われやすい理由
「ピアノが弾ける人は頭がいい」と聞いたことはありませんか。
実は、 ピアノの演奏は脳全体をフル活動させながらおこなっています。
ピアノを弾く動作を細かく分類してみると、とても複雑な動きをしているのがわかります。
- 楽譜をみる
- 一時的に記憶する(ワーキングメモリ=作業記憶)
- 鍵盤の位置や距離感を把握する
- 手指や体の各所を動かして、鍵盤を弾く
- 弾いた音を聞く
- 聞いた音が何であるかを理解する(これはド、レ、ミだ…)
- (もっとこうやって弾こう等)フィードバックが入り、再び鍵盤を弾く
これらの動作をすると、脳全体が刺激を受けます。刺激を受けた脳はより活性化され、構造まで変わると言われています。
脳科学的には、ワーキングメモリが活性化されることが重要視されています。
ワーキングメモリとは、行動しながら必要な情報を取り出して一時記憶しておく、脳内のメモ帳みたいなものです。
例えば、勉強や仕事、日常での会話、家事など、僕たちの日常生活や学習を支える重要な部分です。
ここが優れている人には学業や仕事ができる人が多いので、「ピアノが弾ける人は頭がいい」と言われやすいのです。
実際にピアノを弾いている人の脳はどのようになっているか?については、下記の記事にまとめています。
ピアノが弾けると脳が活性化する?嬉しい3つのメリット
ピアノを弾くと、脳全体が刺激を受けて活性化します。脳が活性化することにより得られるメリットを3つ紹介します。
記憶力が向上する
「あの人の名前が出てこない…」「昨晩は何を食べたっけ?」と思ったことありますよね。記憶がスッと出てくれば、会話もスムーズにできるのに、と思います。
記憶力の維持・向上は、脳が活性化されることによるメリットのひとつです。
具体的には、海馬という記憶に関わる部位が活性化します。
海馬の発達は、認知症の予防にも効果があります。年を重ねても、なるべくハツラツと過ごしたいですよね。
集中力が高まる
「前はもっと没頭できたのになぁ」「もっと集中して仕事に取り組めたらなぁ」と感じていませんか。
ある研究では、集中力は年齢とともに向上しますが、43歳前後にピークを迎えることがわかったそうです。
[参考] 集中力は43歳! 人間の脳のピーク年齢は、能力ごとに違っていた | Business Insider Japan
具体的には、主に前頭葉や頭頂葉という部位が活性化します。
これらの部位は、自制心を保ったり、落ち着いた心の状態を作ることにも関わっています。
そして、心理的に安心した状態は、集中力が高まる土台となります。
心の安定や集中力は、せわしない日々を乗り越えていく強みになります。仕事や学業においても、より高い成果を出すことができるかもしれません。
頭の回転が速くなる
頭がいい人は、「頭の回転が速い人」が多いです。
学習能力が高いだけでなく、効率よくテキパキ作業できたり、理解力や考える力が優れています。テレビで人気のコメンテーターなんか、ズバリそうですよね。
具体的には、思考・創造・判断などの働きをする前頭葉が活性化します。
また、ピアノは左右の手指がそれぞれ動くため、左右の脳をつなぐ部分(脳梁)が発達します。
脳梁が発達した人は、左右の脳の情報交換能力に優れているため、「イメージしたり計画を立てたりする能力が優れている」ということが明らかになっています。
右脳派?左脳派?ではなく、全脳派!と言えたら最強ですね。
ピアノを弾けるようになりたい!大人からでも遅くない?
「やっぱりピアノが弾けるようになりたい、でも脳の変化は子供時代にある程度決まってしまうのでは?大人でも効果があるの?」と思いませんか。
大人からでも遅くありません!その理由を説明します。
大人がピアノを弾くことでこんな嬉しい変化が
習い事を始めるには、最も適した時期があります。
音楽の能力の発達は3〜5歳がピークと言われており、この時期にピアノなどの習い事を始めると効率よく能力を伸ばすことができます。
しかし、適期が過ぎたからとあきらめる必要はありません。
なぜなら脳は、くり返し刺激を与えることで、脳の神経細胞が新たなネットワークを築き、生まれ変わることができるからです。
つまり、大人になってからピアノを始めても、記憶力や集中力の向上などの効果は現れます。
ちなみに、効果が現れるのはピアノを始めて4カ月頃から。さらに2年ほど続けると脳の変化も現れるそうです。
「だいぶ先だな…」と思われたかもしれません。まずは4ヶ月、ピアノに触れてみませんか?
ピアノは習わなくても弾けるようになる?
いざピアノを始めたいと思っても、「ピアノを習いに行く時間がない」「お金の余裕がない」「先生が怖かったらどうしよ…」とピアノ教室に通うハードルが高い方も多いと思います。
初心者の方が本格的にクラシック音楽を学びたいのであれば、教室に通って基礎から学ぶことをおすすめします。
しかし、趣味で好きな曲を弾くのであれば、習わなくても弾けるようになります。ポピュラー音楽であれば、コード進行を覚えるとそれなりにカッコよく弾けますよ。
最近では、ピアノの独学練習方法について、ネット上にたくさん情報があります。
無料で見られるので、まずはこれらを参考にしながらピアノの練習を始めてみてはいかがでしょう。
「弾けるようになりたい!」と思った今がチャンスです。
その気持ちがあれば、ピアノが弾ける人に近づいていますよ。
まとめ
ピアノが弾ける人の特徴を5つあげました。いくつ当てはまりましたか?
- とにかく音楽が大好き
- 孤独に強く、周りに流されない
- 感受性豊かで人の気持ちがよくわかる
- 一つのことに集中できる
- 失敗を受け入れられる
ピアノを弾くと、脳全体が刺激を受けるため脳が活性化します。
脳が活性化すると、こんな嬉しいメリットがあります。
- 記憶力が向上する
- 集中力が高まる
- 頭の回転が速くなる
脳の機能はいくつになっても変化します。
ピアノを始めるのに年齢は関係ありません!
初めからピアノがうまく弾ける人はいません。
中には天才肌の人もいますが、ほとんどは何度も練習が必要です。
練習をしていくうちに、集中力や継続力、困難に立ち向かう力、感受性などが身に付いてきます。
あなたがピアノを弾きたいと思ったきっかけは何ですか?
ぜひその気持ちを大切にしてください。
「ピアノが弾けるようになりたい」と思っている今が、チャンスですよ!
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