- 「ピアノを弾いてみたいけどできるか不安…」
- 「大人になってからピアノを始めたいけど初心者でも弾けるようになるの?」
- 「ピアノってどんな練習をすれば上達するの?」
初心者でピアノを始めようとしたときに色々と不安になることがありますよね。
ピアノは子供のときから習わないとうまくならないと思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで当記事では
- 大人になってからでも上達が早い人の特徴
- ピアノ初心者が上達するためのポイント
- ピアノ選び・学び方
について解説していきます。
ピアノの上達が早い人の特徴

こちらではピアノを弾いてみたいけどできるか不安に感じている方、弾いてみようか迷っている方などに向けてピアノの上達が早いといわれる人の特徴を3つ挙げます。
目標設定が明確にできる
仕事や勉強も目標があると、はかどるのではないでしょうか。ピアノも同じです。
目標設定を明確にしないと、なかなか行動に移せなかったり途中で挫折してしまったりする場合があります。
反対に目標設定を明確にすると、そこに向かって努力しやすくなります。
例えば弾きたい曲を見つけたり、大切な人へのサプライズ曲を見つけたりなど好きな曲を選んで練習すると習得も早くなります。
目標や目的があれば練習も楽しく感じ、モチベーションを保つことができます。
まずは「この曲を弾けるようになる」という目標を立ててみましょう。
素直に助言が聞ける
独学やオンラインレッスン、ピアノ教室など様々な習得方法があります。
誰かにアドバイスをもらったり、間違いを指摘されることを受け入れられる素直な気持ちが大切です。
どうしても大人になるとこだわりや恥ずかしさで、否定的にとらえてしまうことも多くなります。
ピアノを習得するためには教えてもらったことを素直に受け入れてやってみる、という姿勢を持っている人の方が上達は早いといわれています。
誰もが何かをスタートするときは初心者です。
間違えたり失敗したりすることを恐れず挑戦してみましょう。
上達したい気持ちが強い
何よりも「上達したい!」という気持ちが大切です。
1曲を間違えずに弾けるようになりたい、大切な人の誕生日までに弾けるようになりたいなど、強い想いが日々の行動に反映され成長に繋がります。
練習で辛い時もあると思います。
今日は何もしたくないと思うほど疲れる日もあるでしょう。
そんな時は無理せず休むことも大切です。
ストイックになりすぎず、何よりも「ピアノを楽しむ」ことを大切に練習しましょう。
ピアノ初心者が上達する3つのポイント

人の集中力は40分が限界といわれていますので、仕事終わりや家事の合間にまずは1日20分、慣れてきたら休みの日は1日40分を目安に練習できるようにしましょう。
こちらでは上達するために抑えておくべき3つのポイントをお伝えします。
基礎練習をする
基礎練習はプロのピアニストも取り入れていています。
初心者向けの教材として有名なものは「ハノン」です。
基礎練習は指をなめらかに動かしたり、指の筋力を向上させたりと様々な効果があります。特に寒い時期は手が冷たく動かしにくいため基礎練習で指を温め、なめらかに動かす準備が必要です。
基礎練習をしっかりと実践すれば、少し上のレベルの曲に挑戦することも容易になります。
基礎練習は準備運動のような効果をもたらしますが、基礎練習ばかりする必要はありませんので5分から10分程度を目安としましょう。
片手ずつ練習をする
練習しているとつまづいたり、間違えてしまったりと壁にぶつかるときがあります。
そんな時は片手ずつ練習をしてみるのもおすすめです。
一つひとつの音符を正確にとらえることができリズムも安定します。
苦手な部分も片手ずつ練習をすることで両手で弾いた時にスムーズに弾けるようになります。
苦手部分の反復練習をする
曲を練習していると苦手な部分が出てくることもあります。
苦手部分だけでなく、繰り返し練習することはピアノ上達の近道ともいえます。
毎回練習するたびに1曲全体を弾くことも大切ですが、練習時間がしっかりとれない時もありますよね。
そんな時でも苦手部分を反復練習するだけで十分練習になりますし、限られた時間を有効に使うことができます。
ピアノ選びの3つの考え方

こちらではピアノの購入を検討されている方に向けて、ピアノ選びの3つのポイントをお伝えします。
目的で選ぶ
「コンクールに出場したい」「人前で弾きたい」など目的がある場合は、電子ピアノではなくグランドピアノやアップライトピアノの購入を検討した方がいいでしょう。
鍵盤の感覚をつかむことができ、実際にコンクールや音楽ホールなどで使用されているピアノは、グランドピアノである可能性がとても高いからです。
人前でスキルを披露したい場合は、グランドピアノやアップライトピアノで鍵盤の感覚を掴んでいる方が、より感情豊かに表現できます。
自分が好きな曲をスキルとして身につけたい場合やピアノの設置場所、環境が限定されている場合は電子ピアノをおすすめします。
環境で選ぶ
どこにピアノを設置するかで選ぶピアノも変わってきます。
住んでいる場所によっては周りへの影響、特に練習する時間帯に音漏れがしにくいことが重要です。
今の住環境上で防音対策が難しい場合は、電子ピアノでヘッドフォンをして練習することをおすすめします。
なお、グランドピアノやアップライトピアノをよい状態に保つ最適な温度は15〜25℃、湿度は50%前後といわれています。
季節によって冷暖房機器や除湿器、加湿器などを活用し適切な温度を保つようにしておきましょう。
予算で選ぶ
どれだけ気に入ったピアノを見つけても、あまりに高額であれば手が出せません。
まずはインターネットやカタログを取り寄せて、どれくらいの価格帯なのかリサーチしましょう。
次の項目でピアノの種類や価格を比較していますので参考にしてください。
ピアノの種類や価格

グランドピアノ
グランドピアノは弦が水平に張られていて、音を出すために下からハンマーで弦を叩いた後、素早く元の位置に戻ることで音がでる仕組みです。
広いスペースが必要ですが、鍵盤を連打してもスムーズな音が鳴るためリズミカルに演奏できるのが特徴です。
コンサートや演奏会で広く使用されています。
本格的にプロを目指したい方や音大受験を目指す方におすすめです。
アップライトピアノ
アップライトピアノは弦が垂直に張られていて、ハンマーが横から弦を叩くことで音がでる仕組みです。
グランドピアノより音色は劣るといわれていますが、手軽に生の音に触れることができます。
ピアノ自体の奥行きが短く壁に背をつけて設置することができるため、スペースを圧迫しにくい点も利点の一つです。
省スペースで生の音に触れたい方や趣味で始める方、初心者の方におすすめです。
電子ピアノ
電子ピアノは弦を叩くという構造ではなく、鍵盤を押すとスピーカーから音を再生する仕組みです。
サイズが軽量でコンパクトなため省スペースで設置できます。
またヘッドフォンも使えるので音を気にせず練習できるのもいいでしょう。
初心者の方や周囲への音漏れを心配をされている方、費用を抑えたい方におすすめです。
グランドピアノ | アップライトピアノ | 電子ピアノ | |
---|---|---|---|
大きさ | 大きい | 標準(奥行きが狭い) | 小さい |
表現力 | 非常に良い | 良い | 少し劣る |
※価格相場 | 100万円〜1,000万円 | 50万円〜120万円 | 2万円〜5万円 |
調律 | 必要 | 必要 | 不要 |
※メーカーや種類により異なる場合があります。
ピアノは種類や特徴、価格など様々です。
一度購入すると買い替えをしない可能性が高いため「目的・環境・予算」を考えた上で購入することをおすすめします。
「購入するのはもう少し検討したい…」「購入したあとも本当に続けていけるかな…」など購入に不安が残る場合は、ピアノのレンタルサービスもありますので購入前に検討してみてはいかがでしょうか。
大人がピアノを上達するための3つの学び方

こちらでは3つの学び方のメリット・デメリットを紹介します。
ピアノ教室
メリット
- 講師から直接指導を受けられる
- 演奏会などがあり他の生徒さんの演奏を聞ける
- 姿勢や音色など細かいアドバイスをその場で教えてもらえる
デメリット
- 決まった日に通わなければならない
- 講師と相性が合わない可能性がある
- レッスン料がかかる
オンラインレッスン
メリット
- 自宅でレッスンが受けられる
- 地域の異なる講師からレッスンが受けられる
- オンラインレッスンを録画して復習することができる
デメリット
- 対面レッスンより伝わる情報が少ない
- 感情や音色が伝わりにくい
- レッスン料がかかる
独学
メリット
- レッスン料がかからない
- 好きな時に好きなだけ練習できる
- 自分でスケジュール管理ができる
デメリット
- 間違った姿勢や指づかいを指摘してもらえない
- つまづいた時に一人で悩んでしまう
- モチベーションを保ちづらい
ピアノはすぐに上達するものではありません。毎日コツコツ練習することが大切です。
費用が発生してもいいので少しでも早く上達したいと思う方は、講師をつけて練習することをおすすめします。
時間がかかっても自分のペースで練習したい方は、もちろん独学でも上達しますので自分に合った方法を探してみてください。
音楽教室が開催している無料体験レッスンを受けてみることもおすすめです。
ピアノ初心者におすすめ練習曲3選

バッハ メヌエット ト長調
ピアノを練習するうえで定番の1曲です。
曲調もゆったりしていて、指運びもシンプルなため初心者向きです。
同じメロディを繰り返すので反復練習になり、すぐに弾けるようになるでしょう。
星に願いを
映画「ピノキオ」の名曲です。
全体的に落ち着いたメロディのため、ゆったりと弾くことができます。
慣れてきたら和音も同時に弾けるようになるとさらに上達するでしょう。
ありがとう
音楽グループ「いきものがかり」が手がけた人気の1曲です。
テレビCMや紅白歌合戦でも披露されているため、メロディを知っている方も多いのではないでしょうか。
初心者向けのピアノアレンジもありますので、ポピュラーな曲を練習する一歩として取り入れてみてもいいでしょう。
【番外】モチベーションを上げるためのピアノ映画3選

「どうしても練習する気持ちになれない」「練習したいけど苦手なパートが克服ができない」ピアノに向かう気持ちが下がり気味なときは、ピアノ演奏が素敵な映画でも観ませんか。
ピアノの美しい旋律を聞いて心穏やかに過ごす時間も大切ですね。
おすすめの映画3選



その他にもピアノ関連の映画はたくさんあります。
自分好みの映画を観て、またピアノに向かうと違った風景が見えるかもしれませんね。
まとめ

初心者の方が挫折してしまうケースで多いのが
- モチベーションの維持ができない
- 習得時間の確保が難しい
- 理想が高すぎる
などがあります。
目標が明確にない場合や理想と現実がかけ離れている場合、挫折してしまうことがあります。
反対に目標が明確で、上達する3つのポイントを継続できれば挫折することも少なくなります。地道な努力を続ければ大人になってからでも必ずピアノは上達します。
当然ですがプロのピアニストも独学で弾けるようになった方も、もちろん初めはピアノ初心者です。
ただ、中には天性の才能を持っていてその上に努力を重ね、結果がでた人もいます。
地道な努力は大変で、投げ出したくなるときもあると思います。
諦めそうになった時には、自分で決めた「目標や目的」を思い出してください。
今までの練習は必ず力になっていて、昨日の自分より成長しているはずです。
ピアノが弾けるようになれば、演奏会やレンタルスペースなどで努力の結果を披露したり、好きな曲を演奏して他の人を楽しませたり、音楽の魅力を伝えることができます。
また、大切な方のお誕生日やお祝いにサプライズで曲をプレゼントすることもできますね。周りの人を素敵な音色で魅了してみませんか。
地道に努力することで必ずピアノは上達しますので、挑戦したいと思った気持ちを大切にして、ぜひチャレンジしてみてください。
コメント