ピアノの魅力って何でしょう。
すぐ思いつく方もいれば、あまり考えたことがない方もいるかもしれません。
ピアノは保育園や幼稚園、小学校に必ずあります。ある意味、物心ついたときから身近な楽器ですよね。
そんなピアノですが、実は「楽器の王様」と言われているのをご存じでしたか?
理由は、数ある楽器のなかでもピアノにしかない特徴がいくつかあるからです。
その特徴がピアノの魅力そのものなのです。今回は惹かれてやまないピアノの魅力を解説します。
- ピアノの魅力5選
- ピアノの魅力を体感する方法
この記事を読めばピアノの魅力を再確認できて、もっとピアノが好きになるはず!
ぜひ最後までご覧ください。
ピアノの魅力的な特徴5選
多くの人々を魅了するピアノ。ピアノの人気は楽器の中でもトップクラスだそうです。
そんなピアノの魅力を5つ紹介します。
誰でもすぐに音を奏でることができる
ピアノはご存じの通り、鍵盤を押すだけできれいな音が出ます。
ド・レ・ミ・ファ・ソの5つの音がわかれば、「ちょうちょ」「メリーさんのひつじ」など、簡単なメロディを弾くこともできます。
一方、ヴァイオリンのような弦楽器は、きれいな音を鳴らすだけでも大変です。
トランペットなどの金管楽器も、初めはかすれたような音しか出ないこともしばしば。
その点、ピアノは最初から誰でも音を鳴らすことができます。
子供からお年寄りまで、幅広く親しまれる理由の一つかもしれませんね。
ピアノ1台でオーケストラに匹敵する音域が出せる
ピアノは高い音から低い音まで88の鍵盤で成り立っています。
この88鍵盤、音域にすると約7オクターブ。これはオーケストラすべての楽器をカバーできる広い音域なのです。
オーケストラの中で一番低い音を出せるコントラバスよりも低く、一番高い音を出せるピッコロよりも高い音が出せます。つまり、ピアノ1台の音域=オーケストラの音域。
ピアノは同時に何音でも鳴らすことができるので、メロディ・ハーモニー・リズムを1台で成立させることができます。まさに、1人オーケストラができるのです。
表現力豊かな音色が出せる
ピアノは表現力がとても豊かです。
同じ曲を聴いても、弾く人によってちがう雰囲気の曲に聴こえることはありませんか。
「何かちがう」と感じるのは、弾く人の感情が指先のタッチに表れているから。
「明るい音」のなかにも、「あたたかい音」「キラキラした音」「子供のような無邪気な音」などその表現は無限にあります。
また、ピアノは強弱をつけることも自由自在。ささやくような小さな音から、大きくダイナミックな音まで自由に表現できます。
このようにピアノは豊かな音色を奏でることができるため、自由に、かつ大胆に自分を表現できる楽器とも言えます。
1人でも複数人でも演奏を楽しめる
ピアノは1人で弾くこともできれば、複数人で楽しむこともできます。
これは、広い音域と豊かな音色をもつ楽器だからこそできる楽しみ方ですよね。
ピアノは、弾く人数によってこのような言い方をします。
- 独奏(ピアノソロ・弾き語り)
- 連弾(1台のピアノを2人で演奏)
- 六手( 〃 3人で演奏)
- 八手( 〃 4人で演奏)
- 2台ピアノ(2台のピアノを2人で演奏)
「八手」なんて想像つきにくいですよね。実は、こんなピアノ曲もあるんですよ。
【ラヴィニャック | ギャロップ行進曲】
演奏者の楽しそうな雰囲気まで伝わってきますね。
このように、ピアノは1人でも複数人でも一緒に楽しめる楽器なのです。
幅広いジャンルの音楽で活躍できる
ピアノはいろいろなジャンルの音楽で活躍できます。
これもまたピアノの幅広い音域と豊かな音色によって、ジャンルを問わずどんな楽器とも一緒に演奏できるのです。
- クラシック
- ジャズ
- ポップス
- ロック
- ブルース
クラシックやジャズはもちろんのこと、ロックバンドのライブや歌謡ショーのバックバンドにピアノがいることは多々あります。
ピアノは主役にもなれるし、名脇役にもなれる。それぞれの音楽ジャンルにあった音色を奏でることができるのは、ピアノだからこそですね。
ピアノの良さを体感しよう ~鑑賞編~
ピアノの魅力をもっと感じていただきたい!そんな思いをのせて、ピアノの楽しみ方を紹介します。まずは、鑑賞編です。
好きなピアニストのコンサートへ行く
好きなピアニストがいる場合、ピアノの魅力を体感できるのはやはりコンサートです。
ピアノの生音を一流の演奏で聴くことができるのはコンサートならではですよね。
ピアノ1台で作り出されるオーケストラのような豊かな音色、ピアニストの息遣いや所作、会場の雰囲気まで、全身で体感することができます。
イープラスなどのプレイガイドでは、ピアノコンサートの開催情報が発信されています。
気になった方はのぞいてみてはいかがでしょうか。
ピアノのフェス・イベントに参加する
ピアノの生音を楽しみたいなら、ピアノのフェスやイベントもおすすめです。
頻繁ではないですが、ピアノに特化した音楽イベントも開催されているんですよ。
聴いたことのないピアニストでも、演奏を聴いたらファンになってしまうかも。
それくらい、ピアノの生演奏は聴く人を魅了してしまうのです。
2021年に開催されたイベントの一例
国内最大級のストリートピアノイベント。2021年初開催。
こちらも2021年初開催。大自然の中で世界一流のピアノを楽しめる。
人気のピアニストやYouTuberが集結し、アニメソングを披露。
どのイベントも、2021年初開催。最近のピアノ系YouTuberの活躍もあり、ピアノ人気はどんどん高まっていることがうかがえます。
今後、このようなイベントがさらに増えるかもしれませんね。気になる方は、「ピアノ イベント」や「ピアノ フェス」などで検索してみてください。
YouTubeでピアニストやピアノ系YouTuberの演奏を聴く
YouTubeなら、ピアノの演奏を好きな時間に好きなだけ楽しむことができます。
世界的に有名なピアニストからアマチュアまでピアノの演奏動画はとても多く、どの動画を見ようか迷ってしまうほどです。
最近では、ピアノ系YouTuberによる「ストリートピアノで弾いてみた」動画も、絶大な人気があります。
ここで、個人的におすすめな動画を2つ紹介します。どちらもピアノの魅力がつまった演奏だと思うので、ぜひご覧ください。
【Cateen(かてぃん)| 7 levels of “Twinkle Twinkle Little Star”(きらきら星変奏曲)】
初めはよく耳にするきらきら星かと思いきや、どんどん変化していくピアノ演奏はまるでオーケストラの交響曲を聴いているようです。
東大出身のピアニストでありYouTuberでもあるかてぃん。
自由な発想がもたらす演奏は、ピアノの魅力を存分に伝えていると感じます。
【The Piano Guys | One Direction – What Makes You Beautiful (5 Piano Guys, 1 piano)】
こちらは、常識を超えたピアノの演奏に目と耳を疑うほどです。
プロのなせる技ではありますが、ピアノ1台でメロディー・ハーモニー・リズムをこれほど表現できる演奏はないのではないでしょうか。
メンバーが気持ちを合わせて楽しそうに演奏している姿も、ピアノを通して生まれた一体感なのだと感じます。
ほかにも魅力的なピアニストやYouTuberはたくさんいます。まだあまり動画で見たことがない方は、ぜひ一度検索してみてください。動画を通してピアノの魅力を味わいましょう。
ピアノバーで生演奏を聴きながらくつろぐ
夜の街が好きな方は、ピアノバーもおすすめです。
ピアノバーでは生演奏や、定期的にコンサートを開催しているところもあります。
仕事帰り、ドリンクを飲みながらピアノの音を聴くと、疲れた体も休まりそうですね。
初めは入店しにくいかもしれませんが、初心者歓迎のピアノバーもあります。興味のある方は、お近くのピアノバーを探してみてはいかがでしょう。
東京都で初心者歓迎のおすすめピアノバー | BAR-NAVI
ピアノの良さを体感しよう ~演奏編~
続いて、演奏編です。演奏を通してピアノを楽しむ方法を紹介します。
ストリートピアノに挑戦する
ピアノの魅力を体感できる方法の一つに、ストリートピアノがあります。
普段ピアノを練習されている方は、自宅やレッスンで弾くことがほとんどですよね。
ストリートピアノは駅や商業施設などの開放的な空間に設置されていることが多いため、ピアノの響きや音色もそこでしか味わえない特別なものがあります。
また、それぞれの演奏を聴き合う楽しさも経験できるはずです。
そうは言っても、人前で弾くことは緊張するし勇気がいりますよね。
気になる方は、まずは話題のストリートピアノを見に行ってみてはいかがでしょうか。
楽器メーカーのYAMAHAは、「LovePiano プロジェクト」というおしゃれなストリートピアノを期間限定で設置する取り組みをしています。
このほかにもストリートピアノは全国各地に設置されていますので、弾いてみたい!と思った方はぜひチャレンジしてみてください。きっと新たなピアノの楽しさを感じられるはずです。
アコースティックピアノに触れる
ピアノの魅力の一つである豊かな響きや多彩な音色を体感するには、アコースティックピアノに触れることがおすすめです。
アコースティックピアノの中でもグランドピアノは、その魅力を最大限に体感できるでしょう。
グランドピアノとアップライトピアノでは、楽器の構造が大きく異なります。グランドピアノの方が、音がより滑らかでよく響き、音の表現を豊かにつけることができるのです。
普段電子ピアノで練習している方は、その音色のちがいに驚くかもしれません。
先述したストリートピアノでもアコースティックピアノで演奏できますが、人前で演奏するのが苦手な方はピアノ練習室をレンタルすることもおすすめです。
アコースティックピアノに触れて、ピアノがもつ豊かな音色をぜひ体感してみてください。
まとめ
今回は、ピアノの魅力について解説しました。
ピアノの魅力とは、
- 誰でもすぐに演奏できる
- オーケストラに匹敵する幅広い音域をもつ
- 表現豊かな音色が出せる
- 1人でも複数人でも楽しめる
- 幅広いジャンルの音楽で活躍できる
このようなピアノだからこそ、子供からお年寄りまで人々に愛される楽器であることが再確認できたのではないでしょうか。
また、ピアノの魅力を存分に体感できる方法も紹介しました。
- コンサートやライブ、フェスで生音を聴く
- YouTubeで鑑賞する
- ピアノバーで生演奏を聴く
- ストリートピアノに挑戦する
- アコースティックピアノに触れる
何か一つでも気になるものがあれば、ぜひ試してみてくださいね。
ピアノのある生活は、人生を豊かにします。上手い下手は関係ありません。ピアノを楽しむ気持ちが何より大切です。
ピアノの魅力を存分に感じて、今よりさらにピアノを好きになっていただけたら嬉しいです。
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