- 「緊張して楽譜を忘れてしまいそう……」
- 「緊張して失敗したらどうしよう……」
- 「頭が真っ白になったときの対処法はあるの?」
発表会はいつもと違った環境で演奏するため緊張で頭が真っ白になり、手を止めてしまったらどうしようと不安になる気持ち、わかります。
そこで当記事では
- 緊張して頭が真っ白になる5つの原因
- 本番で緊張しないための練習方法
- 発表会で失敗したときのポイント
について解説していきます。
緊張して頭が真っ白になる5つの原因
ピアノの発表会で緊張から演奏が止まってしまったりミスが連発してしまったりすることがありますよね。
こちらでは緊張して頭が真っ白になる5つの原因についてお伝えします。
暗譜できていない
楽譜が暗譜できていないと緊張したときに頭が真っ白になる場合があります。
例えば、間違って演奏したときを想像してみましょう。
暗譜していれば次に弾くパートを思い出すことができますが、楽譜を覚えていないと演奏が止まってしまいますよね。
完璧に暗譜していても人前で演奏するときは緊張すると思います。
しかし、暗譜できていない場合「ちゃんと覚えておけばよかった」と演奏直前に慌てることになりかねません。
演奏直前に余計な緊張をしないためにも楽譜はしっかり暗譜しましょう。
身体や表情がこわばっている
緊張すると手に汗をかいたり、体が動かしづらかったりしますよね。
そして表情もこわばりやすいと思います。
鏡をふと見たときやガラスに反射した自分の姿を見たときに、自分の表情がこわばっていることに気づき、より緊張してしまった経験はありませんか。
ピアノの演奏前には、滑らかに動かすために指のストレッチを実践する人も多くいます。
あわせて緊張をほぐすために深呼吸したり、身体を伸ばしてみたりしましょう。
また、鏡のある場所で笑顔を作ってみましょう。
こわばった笑顔になるかもしれませんが、口角をあげて表情を少しでも柔らかくすると気持ちもふっと軽くなりますよ。
演奏する場所がいつもと違う
演奏する場所がいつもと違う環境になると、緊張しやすく、頭が真っ白になってしまう人も多いでしょう。
大きな会場でたくさんの観客がいたり、自分が演奏しているすぐそばに観客がいたりなど、見られていると思うと緊張しますよね。
そして練習と本番のピアノのタイプが違うと、慣れていなくて弾きにくい場合もあります。
音色が違って聞こえたり、鍵盤の重さが違ったりと環境だけでなくピアノに慣れる必要も出てきます。
もし可能であれば、発表会までに本番で使用するピアノと同じタイプのもので練習しておくと安心ですね。
失敗するイメージが強い
練習がうまくいかないと、どうしてもネガティブになりますが「失敗するかも」という想いが強すぎると頭が真っ白になってしまいます。
- 昨日も練習で完璧に弾けなかった
- 暗譜できているか不安
- 演奏の途中でお腹が痛くなったらどうしよう
など、演奏直前にさまざまな不安にとらわれてしまい、より緊張してしまう人も多いようです。
いろいろと想像してネガティブにならないためには、失敗することを考えないようにすることが大切です。
「少しくらい失敗しても大丈夫!」と余裕が持てると、緊張して頭が真っ白になることを回避できるかもしれません。
事前準備が足りない
演奏会の前には、いろいろと準備が必要ですよね。
ピアノの練習はもちろんのこと、当日の衣装やヘアスタイル、会場までの経路など練習以外にもいろいろと慌ただしく準備をしなければなりません。
事前準備が足りないと突然のアクシデントに対応できず焦ってしまい、いざ演奏するときに頭が真っ白になることも考えられます。
例えば、公共交通機関を利用して会場まで行く場合、電車が遅延してしまうかもしれません。
遅延した時に慌てないよう、代わりの経路を確認しておくと安心ですね。
- 緊張しすぎてお腹が痛くなりやすい人は薬を持っておく
- 爪が伸びているかもと気になりやすい人は爪切りを持っておく
など、自分が緊張すると気にしやすい事に対応できるようしっかり準備しておきましょう。
本番で緊張しないための練習方法
練習と違い本番は、緊張からいつものパフォーマンスが発揮できないこともありますよね。
こちらでは本番で緊張しないための練習方法についてお伝えします。
本番と同じスタイルで練習する
本番と同じ衣装やヘアスタイルで練習してみましょう。
ドレスを着て、靴を履き、髪型をセットしてから練習することで、本番のデモンストレーションとして演奏することができます。
当たり前ですが、普段の練習は着慣れた服装でピアノを演奏していますよね。
本番では着慣れていない衣装で演奏するため、身体が動かしづらかったり、衣装の長さが気になったりする場合があります。
例えば、
- 前髪が目に触れ演奏に集中できない
- ドレスの丈が長く演奏しづらい
- 新しい靴のためペダリングが上手くできない
など、普段の練習では気づかないことが気になり、演奏に集中できずミスが増える原因になります。
本番通りの衣装で練習し、慣れておくことでミス軽減につながり緊張をほぐすことができるでしょう。
間違ったときの修正方法を練習する
本番で失敗したとき、緊張から頭が真っ白になってどこから弾けばいいかわからなくなり、手が止まってしまうことがありますよね。
失敗したときに、戻る箇所を決めておくことも大切です。
戻る箇所または修正点を練習しておかないと、
- 演奏が止まってしまう
- パニックになって同じミスを繰り返す
- 持ち時間内に終わらない
など、失敗したときに戻ることができず、悪循環を引き起こします。
- 失敗したら1小節前から弾き直す
- このパートから始めれば最後まで弾ける
など、普段の練習で失敗したときの修正点を決めておきましょう。
本番のイメージトレーニングをする
練習ではピアノを弾くだけですが、本番では演奏以外にも気にしておくべき点があります。
観客がいることはもちろん、お辞儀や舞台袖から歩くことにも意識を向けなければなりません。
演奏以外のことで頭がいっぱいになると、演奏に集中できずミスが増え、緊張して頭が真っ白になる可能性が上がります。
そこで、演奏を含めた一連の行動をイメージトレーニングしておきましょう。
- 舞台袖から歩き観客にお辞儀をする
- お辞儀をした後に椅子をひき着座する
- 弾き終えたら観客にお辞儀をし舞台袖に戻る
頭でイメージトレーニングすることも有効ですが、家で繰り返し練習することで身体が覚え、本番でも緊張を和らげることができます。
ピアノの発表会で失敗しても演奏を続けよう!
プロの演奏家も失敗することがあります。
ですが、プロの演奏家はリカバリーの方法もしっかり練習をしていますので、失敗に気づかれないよう最後まで演奏を続けます。
同じように、もし発表会で失敗しても気にせずそのまま演奏を続けましょう。
途中で止まってしまうと、弾き直すために焦ってしまい、頭が真っ白になってしまう可能性が高くなります。
また演奏が止まってしまうと、聞いている人も「あれ、どうしたのかな」「何かトラブル?」と演奏する人に注目します。
失敗して止まっている状態で注目されることになりますので、より緊張してしまいますよね。
失敗しても演奏を続けるためには、日々しっかり練習し身体にメロディや楽譜を覚えさせる必要があります。
日々の積み重ねがピンチを救ってくれますので、コツコツ練習し、発表会で思う存分自分の演奏を披露しましょう。
まとめ
人前で発言したり、演奏したりすることが得意な人もいますが、多くの人は緊張してしまうのではないでしょうか。
緊張感を持つことは決して悪いことではありません。
失敗したらどうしようという気持ちから、緊張して普段通りの力を発揮できないとネガティブに考えるのではなく、自分が成長するいいチャンスと捉えてみましょう。
毎日ずっと緊張しているとストレスになりますが、緊張感があると日々の生活にもメリハリがつきます。
例えば、ピアノの発表会が3ヶ月後にある場合、完璧に演奏できるよう目標設定をしますよね。
目標を達成するには毎日の練習が不可欠です。
練習時間を確保するためにスケジュールを管理して、仕事や家事をテキパキ終わらせるという行動につながります。
緊張のしすぎはお腹が痛くなったり、眠れなかったりと身体に影響を与えますが、ほどよい緊張感は日々の生活のスパイスになります。
また普段から少しの緊張感を持つことで、大舞台に立つ時に度胸がついているかもしれませんよ。
緊張することを楽しんで、自分の力を思う存分発揮してみましょう!
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