- ピアノを始めてみたいけれど、本当に弾けるようになるのかな?
- 一年がんばったら、どれくらい弾けるようになるの?
ピアノが弾けるようになりたいと思っても、本当に弾けるようになるのか不安になりますよね。
どれだけ練習したらどのくらい弾けるようになるのか、先が見通せると始めやすいものです。
結論からいうと、どのくらい弾けるようになるかは個人差が大きいです。
ガッカリさせてしまったらごめんなさい。
でも、大人の初心者でもすばらしい演奏ができるようになる人もいます。
「ピアノが弾けるようになりたいけれど、どのくらいで弾けるようになるのか不安があって
始められずにいる人」は必見です!
本記事の内容
- ピアノを始めるにあたってよくある悩みとその解決のヒント
- ピアノを始める前に準備できること
- ピアノはどうやって習うのが良いか
ピアノを始めて一年、どれくらいのレベルで弾けるようになる?
ピアノで好きな曲を弾けるようになるには、それなりの練習時間が必要です。
どのくらいがんばったら弾けるようになるのかわかれば、励みになりますね。
あくまで目安ですが、基礎から学んで初級レベㇽの曲が弾けるようになるには、大体3~6ヵ月はかかると言われています。
しかし、これはかなり個人差が大きいです。
曲のレベルや練習できる時間によって、弾けるようになる期間は大きく変わるからです。ピアノ以外の楽器経験の有無によっても変わります。
大切なことは、この目安にとらわれず、自分の目標や生活スタイルに合わせて練習を重ねていくことです。
ここで、2つの動画を紹介します。
ピアノ初心者の方が一年でどのくらい弾けるようになったか、参考程度にご覧ください。
YouTube①:40代 2児のパパが独学でピアノ始めて1年後
ピアノ初日から1年後までの経過が、わかりやすくまとめられています。
つい、まわりの機材やおしゃれなランタンにも目がいってしまいます。
選曲も幅広く、ピアノを楽しまれている様子がうかがえます。
YouTube②:独学でピアノを1年間練習した成果
クラシック曲を中心に、1年間練習した成果がまとめられています。
1年でここまで弾けるようになるなんて…!
驚いた方も多いのではないでしょうか。
この方は毎日1〜2時間、練習されていたそうです。
さて、このお二人の共通点を考えてみました。
- 毎日練習していた
- 毎回基礎練習をしていた(ハノン等)
- 弾きたい曲を練習していた
これは、ピアノを上達させるヒントになりそうですね。
ピアノを始めるのをためらってしまうのはなぜ?
ピアノを始めたいと思っていても一歩が踏み出せないとき、下記のような思い込みはありませんか。
考え方を変えると、ためらう気持ちがクリアできるかもしれません。
ピアノは大人からでは無理だと思ってしまう
「ピアノは、子供の頃から習わないと弾けるようにならない」
そう思っている人は意外と多いようです。
たしかに、ピアノの基礎となる音感やリズム感などは、幼少期に音楽に触れることで養われると言われています。
もちろん、プロを目指すのであれば、早く始めるほうが断然有利です。
それでも、ピアノは大人になってから始めても上達することは十分可能です。
なぜなら、大人は子供と違って自分の意思でピアノを始める方が多いからです。
上達のために練習方法を調べたり手本を見たりして、学び方を工夫することができます。
音感やリズム感は、練習していくうちに少しずつ身につきます。
やる気と練習時間があれば、大人でもピアノは弾けるようになります。
どのくらい弾けるようになるのかわからず不安
「ピアノを始めたとしても、本当に弾けるようになるのかな」
せっかく始めるのなら、確実に弾けるようになるという保証が欲しいですよね。
たしかに、先が見えないことって手が出しづらいです。
そういう時は、先ほど紹介したような経験者の方の動画は参考になるのではないでしょうか。
全く同じように弾けるようになるとは限らないですが、「継続すれば変われる」ことが実感できると思います。
ピアノがないので練習できない
ピアノが身近にないので、練習できないから無理…とあきらめている方も多いようです。
結論から言うと、やはりピアノはあったほうが断然良いです。
なぜなら、週に一度長時間練習するより、毎日20分でも良いので毎日練習する方が指の動きがスムーズになるからです。
電子ピアノなら、比較的手軽な値段で購入できるものもあります。
ヘッドホンを付ければ、早朝や深夜でも時間を気にせず練習できます。
おすすめの電子ピアノについては、後述しているのでご覧ください。
購入が難しい場合は、公共施設や音楽教室レッスンルーム、音楽スタジオなどを借りることができます。だいたい1時間800〜1,600円程度です。
ピアノ初心者によくある悩みと解決のヒント
ピアノを始めてみようか迷っていると、いろいろ心配があると思います。
よくあるお悩みを4つ紹介します。
楽譜が読めなくても弾けるようになる?
ずばり、楽譜が読めなくてもピアノは弾けるようになります。
弾きたい曲があれば、YouTubeなどで演奏を聞いたり、手の動きを参考にしたりして弾いてみるのも一つの方法です。
演奏を聞くことで、自然と楽譜の読み方がわかってくることもあります。
「こんな風に弾きたい」という演奏を耳で聞いて、とりあえず音を出してみる。
少しずつでもその練習を重ねていくと、イメージした演奏に近づけるでしょう。
初めは、初心者向けにアレンジされた楽譜から始めると良いですよ。
こんな楽譜を探してみましょう。
- 「ドレミ」が表記されている楽譜
- ハ長調の楽譜(♯や♭がない)
右手と左手を別々に動かせる気がしません
練習すれば、右手と左手を別々に動かせるようになります。
両手弾きは超絶テクニックのように感じるかもしれませんが、できるようになります。
まずは、左右別々の動きをする練習から始めてみるのも一つです。
【左右別々の動きをする練習】
下の図のように、左手と右手を別々に動かしてみましょう。

これは左手が四拍子、右手が三拍子です。
初めは手がつられて難しく感じるかもしれません。
しかし、この図をなぞりながらゆっくり動かしてみてください。
少しずつできるようになってくるはずです!
また、利き手ではない方の手で歯を磨いたり、髪をといたりすることもトレーニングになります。
利き手ではない方の手の動きを向上させることで、左右の手の動きが良くなり、なめらかな演奏ができるようになるからです。
ピアノを始めたら、メトロノームを使ったリズム打ちの練習を取り入れてみましょう。
継続していけば、左右の手を動かして弾くことができるようになりますよ。
好きな曲だけ練習すれば弾けるようになる?
ずばり、弾けるようになります。
好きな曲の練習を通して、音符やリズム、指の動きなどの基礎も学ぶことができるからです。
それに、まず一曲弾けるようになることで自信がつき、また次の曲へ…と進んでいくことができます。
ただし、ピアノを弾く上で避けては通れないのが、手指の動き。
始めは、「ドレミファソラシド」と弾くだけで指がつりそうになるほど、思ったように動きません。
なので、指の動きの練習はした方がいいです。
弾きたいと思う曲があるのはすてきなことです。
その曲の初級向けにアレンジされた楽譜があれば、それから始めてみましょう。
さらに、ハノンなどで指の動きの練習をすることで、練習の成果を上げることができますよ。
モチベーションが続かないかもしれません
あこがれて始めたピアノ。
でも思うように弾けなくて、モチベーションが下がることはあると思います。
そんなときは、ほんの1分でもいいのでピアノを触ってみましょう。
短時間でもピアノに触れることで、やっているうちに自然とやる気が出ることもあります。
そういう積み重ねで、少しずつ弾けなかったものが弾けるようになり、それがいつのまにか自信につながります。
モチベーションの上がり下がりはあまり気にする必要ありません。
とりあえずピアノを触ってみる、ということを意識できると良いですね。
ピアノを始める前に準備できること
ここでは、ピアノを始める前に準備できることを5つ紹介します。
これらを考えておくと、ピアノのある生活がより具体的にイメージできると思います。
1. どんな曲が弾けるようになりたいか、目標を決めよう
まずは、弾けるようになりたい曲を決めてみましょう。
「弾きたいけど難しそうだし…」とためらう必要はありません。
初心者向けにアレンジされた楽譜も多くあります。
できればそれをいつまでに達成したいのか、期間も考えましょう。
人前で披露できる機会があると、なお良いです。
はっきりした目標を持つことで、地味な練習も続けられます。「何のために練習しているか」が明確だからです。
いきなり超難曲を目標にすると、挫折する可能性が高いです。
まずは、初心者向けの楽譜を使って1曲、目標を決めてみましょう。
2. ピアノが練習できる環境を整えよう
ピアノが弾けるようになるには練習が不可欠。ピアノが弾ける環境が必要です。
ずばり、ピアノがなければピアノを用意してしまいましょう。
まだ弾けないのに買うの?と思うかもしれません。
でも、環境を整えることが、上達への第一歩になるのです。
そして、可能であれば、ピアノはなるべく普段過ごす部屋に置くのがおすすめ。
イヤでも目に入るからです。笑
ピアノは高くて手が出せないという人もいるかもしれません。
しかし、電子ピアノであれば、3万円程度から購入できます。
おすすめの電子ピアノについては後述していますのでご覧ください。
とりあえず、楽器店や家電量販店などでピアノを触ってみてはいかがでしょう。
3. 練習スケジュールを立ててみよう
ピアノを始めたらどのくらい練習時間がとれそうか、考えてみましょう。
やる気があっても、今の生活のなかで練習時間を確保していくのは意外と難しいものです。
練習時間をつくるポイントは、「一度の長時間練習より、短時間を何回も」です。
例えば、週に一度5時間の練習よりも、毎日30分の練習。
なぜなら、ピアノを弾く感覚、指の動きなどは頻繁に弾いた方が忘れにくく、上達も早いからです。
総練習時間は毎日30分のほうが短いですが、効率よく練習することができます。
無理のないスケジュールを考えて、ピアノの練習を習慣にできると良いですね。
4. 「教室へ通う」または「独学」、メリットとデメリット
ピアノを習うには、「ピアノ教室へ通う」または「独学で習う」、どちらもアリです。
それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
メリット | デメリット | |
教室 | 先生のサポートがあるので挫折しづらい 正しい演奏方法を身につけることができる(姿勢・指使いなど) 自宅で練習できていなくても、レッスンで定期的にピアノを弾く機会はある 教室によっては、発表会などに参加できる機会がある | 月謝などの経費がかかる 通うための移動に時間がかかる レッスンのために仕事や予定など調整が必要なことも |
独学 | 時間の制約がないので、自分の好きなタイミングで練習できる 好きな曲を中心に練習できる YouTubeなどで、いろんな人のピアノ練習を見て学ぶことができる 対面で教わる緊張感を味わなくて済む | 自分で練習内容を決めないといけない 演奏に対するアドバイスがもらえないため、行き詰ることもある 間違った弾き方の癖がつきやすい |
最近では、とても詳しく丁寧にピアノの練習方法を解説している動画もたくさんあります。
まずは自分ができそうな方法で始めてみましょう。
5. あなたに合ったピアノ教室の探しかた
ピアノ教室といっても、大手の音楽教室から個人教室までさまざまです。
最近では、オンラインレッスンができる教室も増えてきました。
ピアノ教室を選ぶときのポイントはこちら。
- 通いやすい場所にあるか
- 急用の場合、振替が可能か(追加料金がかからないか)
- レッスンの日程や回数を柔軟に対応してもらえるか
- 先生との相性はどうか
といったところでしょうか。
僕は以前、ジャズピアノを習いたい衝動に駆られて、大手音楽教室の体験レッスンを受けてみたことがあります。
しかし、大手だとレッスンの年間スケジュールが決まっているので、それに自分が合わせないといけないんです。
当時、残業が当たり前の職場にいた僕には、通うのが無理でした。こういうとき、柔軟に対応してもらえるとありがたいのにな〜と思います。
あと、「先生との相性」は大切だと思うのですが、こればかりはやってみないとわからないですよね。
ホームページでの口コミが良くても、自分に合うとは限りません。「合わなかったら変えればいいや」くらいに思っておいた方が、気が楽だと思います。
また、最近増えてきたオンラインレッスン。
自宅に居ながら、ピアノのレッスンが受けられる時代になりました。
オンラインレッスンのメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
スケジュールが合えば、いつでも受講可能(教室・講師による) 移動時間が節約できる、その時間を練習に費やせる 寝起きのままでも受講できる 自分に合った先生を全国から選べる | 設備や環境によっては通信障害が起こりやすい 微妙なタイムラグが生じるため、講師と一緒に演奏するのは難しい 生の音ではないので、微妙なタッチやニュアンスが分かりづらい コミュニケーションがとりにくく感じる人もいる |
大手音楽教室・個人教室・オンラインの比較はこちらをご覧ください。
費用 | 無料体験 | グループレッスン | 発表会 | |
大手音楽教室 | 5,000円~/月 +入会金,施設費,教材費 | あり | あり | あり (参加費が必要な場合あり) |
個人教室 | 5,000円/月 (教室による) | 教室による | なし | 教室による |
オンライン | 1回あたり 3,000円~ | 教室による | なし | ない場合が多い |
習い方にも向き・不向きはあります。
自身の生活スタイルや、「こんな風に習ってみたいな」という気持ちが動くものを、一度体験してみると良いと思います。
忙しくても練習時間が確保できる!おすすめは電子ピアノ
電子ピアノは音のボリュームを調整したり、ヘッドホンでの練習が可能です。
朝食前、仕事が終わって一息ついたあとの深夜など、時間帯を選ばずに練習ができます。
「弾きたいと思ったときにいつでも弾ける」のは、ピアノ上達への近道だと思います。
どの電子ピアノがいいか分からない場合、選ぶポイントはこちら。
- 価格
- 鍵盤の数
- 少しこだわるなら鍵盤のタッチや音色
まずは手を出しやすい価格帯のものでも良いと思います。
かつ、今後いろいろな曲を弾けるように、なるべく88鍵盤がおすすめです。
ピアノ初心者におすすめの電子ピアノ3選
ピアノ初心者におすすめの88鍵盤電子ピアノを3つ紹介します。
KORG | B2
「サウンド、タッチ、デザイン」をバランスよく詰め込んだピアノ。
テーブルの上に置いて使用することもできるので、狭い部屋でも大丈夫。
専用スタンドと3本ペダルを備えたB2SPもおすすめです。

YAMAHA | P-45
アコースティックピアノのタッチに迫る本格的なピアノ演奏が楽しめます。
こちらも本体のみの販売。スタンドやペダルセットもあります。

Roland | GO-88P
重量7kg、非常に軽く持ち運びやすいです。
Bluetooth®つきのスピーカーを掲載。スマホなどに入っている音楽やYouTubeの動画を流しながら合わせて練習をすることができます。

電子ピアノはヘッドホンを替えると練習の質が上がる
電子ピアノをヘッドホンで練習する場合、ヘッドホンを少しだけ良いものに替えると練習の質がぐっとあがります。
僕も経験があるのですが、初めは普段使っているイヤホンに変換プラグを挿して、練習していました。
その後、5,000円くらいのヘッドホンを購入して使ってみたら、ビックリ…!!
音の臨場感や膨らみといいますか、電子ピアノが本来持っている豊かな音色に様変わりしました。
音質が良いと、弾いていてテンションが上がります。
機嫌よく弾くのは練習する上でとても大切。練習の質が上がりますよ。
まとめ:ピアノは一生の趣味として楽しめます♪
ピアノを始めて一年でどのくらい弾けるようになるか、正直なところ人それぞれです。
でも、初めに紹介したお二人のように、大人から始めるのは遅くありません。
楽譜も読めないし、ピアノもないし…とあきらめる必要もありません。
この一年の多少のお金と時間の投資が、これから年を重ねても一生楽しめる趣味となるかもしれないと思うと、少しわくわくしませんか。
始めようか迷っている方は、まずは弾きたい曲を探したり、楽器店などでピアノや電子ピアノに触れてみるところから始めてみてはいかがでしょう。
この記事を読んで、あなたにとってピアノがより身近な存在になったらうれしいです。
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