- 「ブランクがあって弾けるか不安だけどピアノを再開したい」
- 「再開したいけどなにから始めたらいいかわからない」
- 「ブランクを埋めるいい方法はある?」
ピアノを再開したいけどブランクがあると不安になる気持ち、わかります。
そこで当記事では
- ピアノのブランクを感じる理由
- ピアノのブランクを埋める練習方法
- 独学でピアノを再開するときの練習方法
について解説していきます。
ピアノのブランクが30年ある方の不安を感じる5つの理由

またピアノを弾けるようになりたいと思っても、思うようにいかないことがありますよね。このまま練習していてうまくなるのか疑問に思うこともあるでしょう。
こちらではブランクがある方が不安を感じる5つの理由について説明します。
本当に上達できるか不安
一番不安を感じやすいことは本当に上達できるのか、ということではないでしょうか。
どんな方法で練習すればいいのか、練習時間はどれくらい取ればいいのかなど色々と不安や疑問が出てくると思います。
昔と同じようにピアノが弾けるようになるまで、どれくらい時間がかかるのかも気になるところですね。
長年のブランクがあったけど練習を再開し、ピアノを弾けるようになった方もたくさんいます。
ブランクが長いと上達できるのか、昔のように弾けるようになるのか不安が大きくなりますが、もう一度挑戦してみようと思った気持ちを大切にして行動を起こしてみませんか。
思うように指が動かない
「昔は弾けたのに……」「こんなに指って動かないの?」と感じることはありませんか。
毎日練習していても思うように指が動かず、練習を諦めてしまいそうになりますよね。
ピアノを習っていた頃と今では時間が経過していますので、どうしても昔のような柔軟性を保つことが難しく、できないことも増えてしまいます。
指が動かしにくい場合は、練習をたくさんして動かしやすくしようとしますが、ハードな練習は指を痛める原因にもなりますのであまり焦らずに、毎日少しずつでも練習することが大切です。
少しでも指が痛いと感じた時には練習はお休みにしましょう。
楽譜が覚えられない
暗譜して曲を弾きたいと思うのに、なかなか覚えることができないことも不安の一つかと思います。
例えば人前で演奏を披露する機会があるのに、楽譜を覚えることができなければ不安になりますよね。
暗譜して弾くことが目標であれば時間がかかっても覚えたいところですが、楽譜を見ながらでも素敵な曲は弾くことができます。
楽譜が覚えられず不安を感じている場合は、楽譜を見ながら演奏することも視野に入れ、楽しく演奏することを意識しましょう。
昔のようにピアノを楽しめない
「ピアノを練習しているだけで楽しかったのに」「少しの時間でもピアノを弾いていたい」と思っていたのに、昔のようにピアノを楽しめないと感じる方も多いようです。
その理由は様々ですが、練習の成果が見えないと楽しく感じられないことが主な原因ではないでしょうか。
長年のブランクを埋めるためには時間が必要ですが、楽しいと感じない場合、練習にも力が入らず辛いという気持ちが大きくなってしまうようです。
楽しくないと感じたときは無理に練習を続けず、好きな曲だけ練習したり、好きな曲を聞いたりして気分転換してみましょう。
明確な目標が設定できない
ピアノを再開した理由は人それぞれあると思います。
再開してみようと思ったときにはぜひ目標を設定してみましょう。
「あの思い出の曲をまた弾きたい」「ピアノを諦めたときの曲をもう一度練習したい」など手が届きやすい目標設定をしてみるといいでしょう。
目標設定がないと、練習が苦しくなったときや辛くなったときに立ち止まってしまったり諦めてしまったりする原因につながります。
できるだけ1つでも目標を作り、目標に向かって努力することをおすすめします。
ピアノのブランクを埋めるための5つの方法

ピアノのブランクを埋めるためには、コツコツ練習することがとても重要です。
こちらではピアノの練習方法とコツをお伝えしていきます。
毎日ピアノを弾く
毎日できるだけピアノを弾くことを心がけましょう。
技術の向上には毎日コツコツ練習することがとても重要です。
日々のスケジュールを立てるときに無理のない時間で練習できるよう、ピアノの時間を組み入れましょう。
またできる限り練習の目標も設定しておきましょう。
目指す目標があると練習に力が入り、楽しみながら上達することができます。
基礎練習を実践する
ピアノの練習をするときには基礎練習から始めることをおすすめします。
練習するときに好きな曲や課題曲だけ弾きたいところですが、ブランクがあるからこそ、もう一度基礎からしっかり練習することが上達への近道です。
練習時間があまり取れない場合でも、基礎練習をするだけで指を動かしやすくする練習になりますので、おすすめの練習方法です。
基礎練習を取り入れていない方はぜひ一度実践してみてください。
指のストレッチをする
ピアノを弾くためには指の準備運動がとても大切です。
指の筋肉をほぐしてから練習を始めると指も動かしやすくなります。
ストレッチといっても手をグーパーと動かしたり、指回しをしたりするだけでも構いません。
練習を始める前はもちろん、電車に乗っているときや散歩しているときなどに癖づけてもいいですね。
ですが、ストレッチをしすぎて指を痛めないよう注意が必要です。
日常的に指の筋肉を柔らかく保つよう心がけましょう。
耳で覚える
弾きたい曲を聞くことも練習になります。
CDやYouTubeを活用したり、自分の練習を動画撮影したりするのもいいでしょう。
他の人の曲を聞くときには、自分がどんなふうに曲を弾きたいかを想像し、イメージに合った曲を選ぶといいでしょう。
自分の練習しているところを撮影すると、癖やよく間違える点に気付けるのではないでしょうか。
もし変な癖がついてしまっているなら改善することで上達する可能性があります。
耳で聞いて覚えると楽譜を覚えるときにも役立ちますので、楽譜が覚えにくいと感じている方におすすめです。
ピアノ教室に通う
ブランクを埋めるためにはピアノ教室に通うことも一つの方法です。
最近では大人のピアノ教室が多く存在しているので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
費用がかかったり、決まった時間に教室に通ったりする必要がありますが、練習するときのコツやポイントなど含めて指導してもらうことができます。
また同じ教室に通う方とも交流できますので、悩みごとや不安なことを共有してモチベーションを維持しやすいのではないでしょうか。
ピアノ教室の他にオンラインでレッスンを受けることもできますので、通える範囲にピアノ教室がない場合に検討してもいいでしょう。
ピアノ教室やオンラインレッスンが自分にとって最適なのかわからないと感じている場合、独学でも練習できますので、次の章でお伝えしています。
独学でピアノを再開するための5つの練習方法

「ピアノ教室に通う時間がない」「ピアノ教室に通う前に自分で練習してみよう」と思ったときに、独学で再開するための5つの練習方法をお伝えします。
簡単な楽譜から始める
昔ピアノを習っていたから基礎は覚えているはず、と好きな曲から練習を始めてしまいがちですが、まずは簡単な楽譜から始めましょう。
ブランクがあると基礎を忘れている場合が多いので、基礎練習や簡単な楽譜から徐々にレベルをあげていきましょう。
好きな曲から練習を始めても、うまく弾けないと練習が辛くなり挫折する原因につながります。
楽譜を読む練習をする
独学で練習するときにはピアノの技術の練習だけでなく、楽譜を読む練習も取り入れましょう。
当然ですが楽譜が読めないとピアノも弾けませんし、ピアノ教室に通っていない場合、隣で誰かが教えてくれることもありません。
ピアノが弾けないときも楽譜を読む練習はできますので、空いた時間に読書のように楽譜を読んでみましょう。
無理のないスケジュールで練習をする
練習を継続するためには無理のないスケジュールで練習することが大切です。
技術の向上は毎日コツコツ練習する必要がありますが、無理をしてしまい継続できなければ意味がありません。
練習ができない日は楽譜を読む、指のストレッチをするなど代替案を持っておくと気持ちに余裕が生まれるでしょう。
また指が痛いときも練習はやめておきましょう。
無理をして練習をすると指を痛める原因になり、ピアノの練習はもとより日々の生活にも支障をきたしてしまいます。
部分練習から始める
全体を通して練習することは大切なことですが、最初から全体を弾こうとするとミスが続き挫折しやすいことがあります。
いつもミスをしてしまう箇所をそのままにしておくと、ミスをする癖が体に定着してしまい、通しで弾くことが難しくなります。
通して練習する前に、短く区切って練習することで指の動きも滑らかになります。
よくミスする箇所を部分練習し、慣れてきたら前後と合わして練習するといいでしょう。
自分の練習を録音して聞いてみる
録音することのメリットは、自分の演奏を客観的に見直すことができる点です。
録音した演奏を聞くことで、苦手な部分や音の強弱のブレ、自分の演奏の癖などに気づくことができます。
客観的に自分の演奏を確認して、特に悪い癖がついていることに気づいた場合には修正しましょう。
毎日の練習を録音しておき、次の練習に修正点を反映させることを繰り返せば、より上達が早くなります。
おすすめの教材2選

こちらではピアノ初心者やブランクのある方向けにおすすめ教材をご紹介します。
ハノン
フランスの作曲家シャルル=ルイ・アノンが1873年に発表した指の訓練に特化したピアノテキストとして作ったのが「ハノン」です。
初見練習301
楽譜がスラスラ読めなくなってしまったという方もいるのではないでしょうか。
下記の楽譜は、初見練習が苦手な方でもステップアップできる教材です。

ブルグミュラー25
「ブルグミュラー25の練習曲」は、ドイツ人作曲家のフリードリヒ・ヨハン・フランツ・ブルクミュラーによるピアノ教則本です。
前述の他に、ギロックやツェルニーなどもありますので自分に合う教材で練習してみましょう。
まとめ

毎日コツコツ練習を継続できれば必ずピアノは上達します。
- 毎日ピアノを弾く
- 基礎練習を実践する
- 指のストレッチをする
- 耳で覚える
上記の練習方法を含め、毎日コツコツ練習することができれば長年のブランクを埋め、昔のようにピアノを弾けるようになります。
再開した直後は思うように指が動かず、もどかしい思いをすることもあるでしょう。
そのような時は焦らず毎日練習をすることを意識してください。
必ず努力は報われます。
しかし無理をして練習を続けると、がんばる気持ちが折れてしまって挫折したり、指のケガにつながったりする可能性がありますので無理は禁物です。
今、思い出してみて下さい。
ピアノをもう一度弾いてみようと思ったきっかけはどんなことでしたか。
- 思い出の曲を弾いてみたい
- 子供や孫と連弾してみたい
- サプライズで曲を大切な人に贈りたい
色々な思いがあると思います。
やってみようと思ったことに挑戦できれば自分の自信になりませんか。
同じ思いを持つ人と繋がることができればピアノ仲間ができたり、一生の趣味ができたりするかもしれませんね。
たくさんの夢や願望を叶えるためにピアノを再開したいと思った今が最大のタイミングです。
ピアノを再開したいという思いを大切にし、素敵なピアノライフを楽しみましょう。
コメント