一人暮らしでもピアノが弾きたい!防音対策は?どんなピアノが良いの?

「一人暮らししている自分の部屋でピアノを弾きたいなぁ」と考えたことはありませんか?

仕事や人間関係でモヤモヤするとき、好きな曲を弾けば元気がでるし、気分転換になりますよね。特に近年は、コロナによる在宅時間の増加やオンラインレッスンの普及で、おうちでピアノを楽しむ方も増えました。

「自分の部屋に、好きなときに好きなだけ弾けるピアノがあったら…」

考えるだけでわくわくしますよね。

しかし、いざ購入しようと思うと、


「賃貸物件で楽器を演奏してもいいの?」
「お隣さんから苦情がきて、トラブルになったら嫌だなぁ」
「ピアノの種類や大きさがたくさんあって、なにを買ったらいいか分からない」

など、心配なことが様々浮かんでくると思います。

そこで本記事では、一人暮らししているお部屋でピアノを弾きたい方に向けて

  • ピアノが弾ける物件の選び方
  • 床・窓・壁の防音対策の方法
  • ピアノの特徴と選び方

をまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

目次

一人暮らしでピアノが弾ける物件の選び方

アコースティックピアノは「楽器可」物件を選ぼう

アコースティックピアノとは、グランドピアノやアップライトピアノを指します。

学校の音楽室やコンサートホール、ストリートピアノなどで使われる、木でできた楽器のことです。

アコースティックピアノを弾きたい場合には、「楽器可」の物件を選ぶ必要があります。理由は、「楽器可」の物件は楽器演奏を想定して作られているため、壁や床などに遮音性の高い素材を用いているからです。

注意点①構造は「鉄筋コンクリート・鉄筋鉄骨コンクリート造」を選ぶ

「楽器可」物件の一般的な建築構造は

  • 木造(表記:W)
  • 鉄骨造(表記:S)
  • 鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造(表記:RC・SRC)

の3つと言われています。

この中で最も遮音性の高いものは、3番目の「鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート」(表記RC・SRC)です。

可能な限り、「鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造(表記:RC・SRC)」の物件を選ぶようにしましょう。

注意点②演奏できる時間帯を確認する

演奏できる時間帯ですが、物件によって「24時間演奏可」のところもあれば、「朝10時から夜20時頃まで」など制限されているものもあります。ここもチェックしましょう。

注意点③演奏して良い楽器を確認する

基本的に「楽器可」と契約書に記載のある物件は、アコースティックピアノの演奏が可能であることを指します。しかし音楽に疎い不動産屋さんでは、電子ピアノを想定していることもあるようです。

お互いの認識が食い違ってトラブルにならないよう、口頭でも不動産担当者や大家さんに確認しましょう。

電子ピアノは「楽器相談可」の物件を選ぼう

電子ピアノとは、その名の通り電子鍵盤楽器の一種です。昔から、アコースティックピアノの代用として使われてきました。コンセントにプラグを刺すタイプのものや、充電式、電池式のものがあります。

電子ピアノやキーボードなどの電子楽器を使用したい方は、「楽器相談可」物件を選ぶと良いでしょう。

「楽器相談可」物件は「楽器可」物件とは違い、防音性・遮音性に優れているわけではありません。ですから先に挙げたアコースティックピアノのような、大きな音の出る楽器は演奏できません。

ですが、電子ピアノ・キーボードのような電子楽器なら、大家さんの厚意で楽器演奏が許される可能性があります。もちろん、ヘッドフォンは必須です。

「楽器可」物件よりも家賃がリーズナブルですし、「ヘッドフォン着用で演奏できればOK」という方は、「楽器相談可」物件で探してみると良いですね。

「楽器不可」の物件では原則電子ピアノもNG!

契約書に「楽器不可」と明記してある場合は、電子ピアノの設置も禁止されています。

契約書に「楽器不可」と書いていない場合もあります。

この場合、「書いてないんだから弾いても問題ないんだ」と解釈してしまう方がいますが、「原則的に賃貸での楽器の演奏は禁止されている」というのが、賃貸業界での常識のようです。

参考:楽器禁止の賃貸マンションで演奏を繰り返す入居者と契約解除ができるのか?

これからお部屋を探す人は、電子ピアノであっても「楽器相談可」の物件を探しましょう。

稀に、「楽器不可(禁止)」の物件でも「大家さんに相談して条件付きで楽器を持ち込めるようになった」という方がいるようです。

楽器禁止の賃貸だけど大家さんに聞いたらヘッドホンして周りからクレーム来なければ電子ピアノとかキーボードはいいらしい。やったね。

— フェルト (@felt0528) April 13, 2022

すでに「楽器不可」の物件に住んでいる方でも、まずは大家さんに相談してみると良いかもしれませんね。

「楽器不可」物件に住んでいるけどピアノが弾きたい!という方におすすめな場所3選

「やっぱり自宅で演奏するのは難しそう…でも、ピアノが弾きたい!」という方にオススメな場所を3つ紹介します。

自宅以外でピアノを弾くとなると、基本的に「レンタル」という形になります。なのでお金がかかってしまい、頻繁には利用しづらいのが少し難点ですが、

  • 普段だとなかなか弾く機会がないアコースティックピアノが弾ける※
  • 防音対策がされているので大きな音でのびのび弾ける

というメリットもあります。

※レンタルする場合は

  • ピアノの種類(グランドピアノかアップライトか)
  • メーカー

を確認しましょう。一般的にグランドピアノの方が値段が高めです。また、メーカーによっても値段が前後することがあるので、こちらも要チェックです。

①スタジオ

「スタジオ」と聞くと、ドラムやギター、音響機器などがある部屋というイメージがありますよね。しかし実際にはこのような「スタジオ」でも、ピアノを貸し出しているところがあります。

中には、譜面台・レコーディング機材などを貸し出しているところもあるみたいです。自分の演奏を録音してみたりするのもおもしろそうですね。

②大手楽器店などのレッスン室

ヤマハ、カワイ、島村楽器、山野楽器店などの大手楽器店では、レッスンをしていない部屋を貸し出しています。もちろん、生徒でなくても利用可能です。

店舗数や部屋数も多く、自宅の近くで空いている部屋を見つけやすいのが嬉しいですね。

僕はヤマハと山野楽器の練習室を借りたことがあります。楽器店のピアノはメンテナンスが行き届いていて、とても弾きやすかったという印象があります。

③ホールの練習室

コンサートホールでピアノを練習することも可能です。

ホールには、演奏会や演劇を行う大ホール以外にも、小ホール、出演者が待ち時間に弾くための練習室などがあります。

イベントスケジュールによっては予約が取りにくい時期もありますが、選択肢のひとつとしてぜひ覚えておきましょう。

さらに詳しい内容が気になる方はこちらの記事をどうぞ。

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内見しよう!具体的な物件の探し方とチェックポイント

自分の目的に合ったお部屋のイメージが湧いてきたところで、

  • 「楽器可」「楽器相談可」物件の探し方
  • おすすめ口コミサイト
  • 内見時のチェックポイント

について紹介します。

物件を探すなら2つ以上の検索サイトを使おう

楽器が使える物件探しのポイントは、2つ以上の賃貸検索サイトを使うことです。

サイトによって掲載されている物件の数が違うので、複数組み合わせて使うと、より自分の理想のお部屋に出会いやすくなります。

楽器が使えるお部屋を探すときには、

の中から2つ以上使って調べると良いでしょう。

口コミサイトで実際に住んでいた人のレビューをチェック!

内見を申し込む前には、口コミサイトの活用をおすすめします。

口コミサイトでは、実際に住んでいた人のリアルな情報をゲットする事ができます。お部屋の条件だけではなく、レビューも良い物件をピックアップし、効率よくお部屋探ししましょう。

おすすめの賃貸口コミサイト:マンションノート

内部見学(内見)のススメ。実際に足を運ぼう

賃貸検索サイトで良さそうな物件の候補が決まったら、ぜひ内見を申し込みましょう。

サイトに掲載されている写真はどれも見栄えが良いし、「楽器可」物件の数は限りがあるので、思わず即決してしまいそうになりますよね。

内見も、複数の物件を回ると何時間もかかったり、場合によっては今住んでいるところから離れているところに出向かなければならなかったりします。「めんどうだ」と感じる方も、中にはいらっしゃるでしょう。

しかし内見せずに物件を決めると、入居後に

  • 外から聴くと、自分の住んでいる物件から他の人の演奏がかなり漏れていて、トラブルが心配。
  • お部屋近くに幼稚園などがあり、子供の声が気になって練習どころか生活できない。

なんてことが、起きてしまうかも。

どんなトラブルや不自由が起こるか全てを予測することはできませんが、「ちょっと足を運んでみる」というだけで防げるものもあります。

快適で楽しい音楽ライフを送るためにも、ここは億劫がらず内見を申し込みましょう。

そこで、「内見時にチェックすること」を調査しましたので、ご紹介します。

周辺の環境高速道路、線路、幼稚園など騒音が予想される環境ではないか
コンビニ・スーパー・薬局などは近いか
人通り、街灯の数など、治安のレベルはどうか
最寄り駅までの所要時間・最寄りのバス停・自転車の駐輪場など交通の利便性はどうか
構造「鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート」(表記RC・SRC)か ※「楽器可」物件を探す場合
口コミサイトで防音・遮音性についての注意がでていないか
お部屋手を叩いて音の響きを確認する ※音が自分に跳ね返ってきた場合、ある程度の遮音性があると判断できる
扉を閉めて音を出し音漏れしないか確認する ※一人が物件の中で音を出し、一人が窓の外で聞いてみるなどする
壁の厚みを確認する ※隣が空室の場合、不動産会社の方に隣室からノックしてもらう
窓は二重サッシ・複層ガラスになっているか

以上、物件の探し方でした。内見の際にぜひ参考にしてください。

次は防音対策の方法について紹介します。

防音対策が必要な物件はどれ?いずれもしておくと無難

具体的な物件が決まったら、次は防音対策です。

電子ピアノを検討している方の中には、「どうせヘッドフォンを使うのだから、防音対策は必要ないのでは?」と考える人もいるかもしれません。

たとえ電子ピアノであっても、防音対策は必要です。

ヘッドフォンを装着しても、ピアノを弾くときの「カタカタ…」という打鍵音やペダルを踏む「ドンドン…」という音は、思いのほか響きます。

どんな音を「騒音」と取るかは個人によって違います。テレビやゲームなどの音が苦手な人、掃除機や洗濯機の音が苦手な人など、様々です。

また、少しの時間は耐えられても、それが毎日繰り返されてストレスになる人もいます。

せっかく自分の楽器を手に入れても、近隣の住民の方から苦情が来てトラブルになれば肩身も狭くなってしまいますし、最悪の場合「楽器使用禁止」なんてことにもなりかねません。

防音対策をしっかりして、ピアノを弾く人も周りに住む人も、双方が気持ちよく過ごせる環境づくりに配慮しましょう。

「楽器可」の物件でアコースティックピアノを検討中の方はどうでしょうか。

結論、「楽器可」の物件でも+αで防音対策をしておくと無難です。

参考に、Twitterから2つ引用しました。

クレーム来ちゃったから仕方なく今朝の朝練は電子ピアノでやってるけど、つまんないー!!!
譜読みとかにはいいけど、表現つける練習は我が家の安い電子ピアノじゃ無理。音の響きも伝わってこない。
私の唯一の楽しみなのにー。楽器可マンションで演奏可能時間帯なのにい。

— ねこ@Piano Practice Channel (@ChannelPractice) April 25, 2022

ピアノの音問題がTLに流れてきたけど難しい問題よね。音は主観だからなぁ。
賃貸楽器可でも楽器やらない人が隣だと朝から生ピアノバリバリ練習だとうるさく感じるかも…
主さんは楽器可なのに!と嘆いてたけど、音大近辺の楽器可賃貸ならあんまりでなさそうな苦情だから賃貸の地域もあるのかもなぁ

— Negi (@Negi_andante) April 26, 2022

このように、「楽器可」のお部屋でも苦情がくる場合、また隣に住んでいる人が楽器をやらない人で、演奏を不快に思う場合もあるみたいです。

このようなことがないように「口コミサイトのチェック」や「内見」を推奨していますが、念には念を入れ、+αの防音対策をしても良いかもしれません。

次に、具体的な防音対策の方法をご紹介します。

ポイントは「床」「窓」「壁」の3点です。

さっそくチェックしていきましょう。

床・窓・壁の防音対策の具体的な方法。防音対策をして思いっきりピアノを弾こう!

一人暮らしのおうちでピアノを弾くためには、防音対策が必要です。

ピアノを弾く時に生じる騒音として

  • ピアノを弾くときに生じる音・振動
  • ペダルを踏み込む際に生じる音・振動

があります。

これらを軽減することで、ご近所間の騒音トラブルを予防できますし、ピアノの演奏をより楽しむことができます。

今回は自分でもできる防音対策についてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

「床」の防音対策。ペダルの振動を防ぐ

「床」は優先的に防音対策をする必要があります。ペダルを踏んだときの衝撃や、ピアノを弾くときに生じる楽器の揺れが下の階に伝わることで、騒音トラブルの原因になります。

「床」の防音対策としては「防音マット・防音カーペット」を敷くと効果的です。

様々な種類がありますが、一般的に厚みがあるほど吸音性に優れていると言われます。しかし、あまり厚すぎるマットだとピアノがぐらついてしまうこともあるので、5mm程度のものを選ぶと良いでしょう。

防音マットは、ペダルやピアノの振動だけではなく、床に傷がつくのを防いでくれます。床に傷がつくと退去時に修繕費を求められる場合があるので、ぜひ設置しましょう。

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「窓」の防音対策。近所への音漏れを防ぐ

窓を閉めていても、外を歩いている人の話し声や犬の鳴き声はよく聴こえてきますよね。これは、空気を伝って来た音が窓やスキマをすり抜けてくるため生じます。

ピアノを演奏するときにも、窓が薄かったりスキマができていたりすると、そこから音が漏れ出て、騒音トラブルの原因になりかねません。

なので、「窓」の防音対策にはこの2つを検討してみてください。

  • 厚手の「遮音・防音カーテン」を設置する
  • 窓のスキマ防止「スキマテープ」ににを貼り付ける

タオルなどを口に当てて話すと、音が聴こえにくかったりこもったりしますよね。それと同じく、厚手のカーテンをかけることで、ピアノなど楽器の音を吸収し、外に漏れ出るのを防ぎます。

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スキマテープは、窓のスキマから音が漏れ出るのを防いでくれます。他にもすきま風、夏場には虫が入ってくるのを防いでくれるのでとても便利ですよ。

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「壁」の防音対策。隣の部屋への振動や音漏れを防ぐ

アコースティックピアノでも電子ピアノでも、鍵盤を叩くときの「カタカタ…」という音は意外と響くものです。壁が薄い場合、それが隣のおうちに響いてしまうかも。

そこで「壁」の防音・振動対策にはこの2つを検討してみてください。

  • 防音壁を貼る
  • 壁から数センチ以上離して設置する

防音壁は吸音性のある素材で作られているシートで、おうちの壁に後付けで貼って使用します。最近ではフェルトやシール状のものもあるので、一人暮らしの女性でも手軽に設置できます。

壁に穴や傷をつけられない物件の場合、「突っ張り棒」で固定できるものもありますので、ぜひご検討ください。

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また、楽器の振動を隣のお部屋に伝えないためには、壁から数センチ離してピアノを設置することも重要です。

参考:『防音専門 ピアリビング

『防音専門ピアリビング』は、生活音・足音・楽器演奏など、様々なシーンに合わせた防音対策や商品を紹介しているサイトです。

演奏時に守るべきエチケット

防音対策とは別に、ピアノを弾く際にぜひ心がけておきたいエチケットについてお話します。

  • ピアノを弾くときには、窓やドアを閉める
  • 朝の早い時間や夜遅い時間にはなるべく弾かないようにする

賃貸住宅には色々な生活リズムの人が暮らしています。昼間であっても夜勤などのために寝ている人もいるだろうし、夜の8時、9時であっても小さい子供だったら寝る時間です。

また、音楽が好きな人にとってピアノの音色は心地の良いものですが、それほどではない人にとっては少々不愉快に思われることもあるでしょう。

可能な限り周囲の人に配慮し、演奏を楽しみましょう。

自分に合ったピアノを選ぼう!アコースティックピアノ・電子ピアノ・キーボード・ロールピアノの特徴

ここでは

  • アコースティックピアノであるグランドピアノ・アップライトピアノ
  • 電子楽器である電子ピアノ・キーボード・ロールピアノ

の5種類のピアノについて紹介します。

それぞれの特徴を掴んで、自分に合ったピアノを選びましょう。

ピアノ特徴早見表

ピアノの種類ごとに、「大きさ・重さ・タッチ・表現力・その他特徴」についてまとめました。※W…幅 D…奥行き H…高さ

大きさ(cm)重さ(kg)表現力その他特徴
グランドピアノW146× D149× H99255~410強弱や音の伸び、音質などタッチによって変えられる。〇ピアノ本来の豊かな表現が楽しめる ×広い設置場所が必要 ×楽器本体が高価で、調律など維持費がかかる
アップライトピアノW147× D60× H121または131210~275強弱や音質などをタッチによって変えられるが、トリルなどの細かい表現はグランドピアノに劣る。〇グランドピアノよりは設置面積がそれほどかからない ×楽器本体が高価で、調律など維持費がかかる
電子ピアノW140×D3040~80値段によって、タッチや音色の幅が変わる。 アコースティックピアノの代用として使用される。〇ヘッドフォンを装着すれば好きな時に弾ける 〇デザインが豊富 ×設置場所が必要
キーボードW122×D30 ※鍵盤数による7~15電子ピアノと違い、ハンマーが入っていなく、叩いて音を出すイメージ。タッチによって強弱などは変わらない。〇安価で手軽に始められる 〇音色が多数選べる 〇自動演奏、リズムパターン、メトロノームなどの機能多数。 ×本格的な演奏に向かない
ロールピアノW80~130×D15 ※鍵盤数による1.3~1.6鍵盤はマットの上に描かれていて、ピアノとはかなり異なる。種類によっては和音に対応していないものがある。〇外出先にも持ち込める 〇コンパクト ×初心者には向かない

楽器本来の温かい音色が楽しめる「アコースティックピアノ」

楽器本来の温かい音色や表現を楽しみたいなら、グランドピアノやアップライトピアノがおすすめです。ピアノのレッスンやコンクール、コンサートなど、本格的に演奏したい方であれば普段から弾き慣れておくと有利ですし、上達が早くなります。

デメリットとしては、グランドピアノは平均で8〜10畳、アップライトなら6畳ほどの設置場所の確保が必要な点です。

他にも、アコースティックピアノは楽器自体が高価なのに加えて、平均年に1回、1万5千円程度の調律代が必要になります。また、搬入・搬出の際はクレーンを使用することもありますので、なかなか大がかりです。

これらのデメリットを踏まえたうえで検討しましょう。

本物のピアノのように本格的に弾きたいなら「電子ピアノ」

「趣味を超えて、クラシックピアノも弾いてみたい。けど、グランドピアノやアップライトピアノにはちょっと手が出しにくい…」という方は、電子ピアノがおすすめです。

電子ピアノは、ピアノを習っている方が自宅で練習する際に活躍します。

鍵盤はアコースティックピアノと同じ88鍵でペダルがついているものも多く、また、技術の発達で、よりアコースティックピアノに近い音色、タッチを再現できるものが増えました。

ヘッドフォンを付ければ夜や朝など、時間を選ばず練習できるのもポイント。

さらに、色や材質、デザインにこだわったものも増えていますので、お部屋にあったものを選べばインテリアとしてもお洒落ですよ。

デメリットは、置き場所を取ってしまう点。購入前にしっかりスペースを確保しましょう。

卓上やベッドの上でも弾ける!手軽に始めたいなら「キーボード」

「とにかく安く、手軽に始めたい!」そんな方にはキーボードがおすすめです。

キーボードはけっこう価格の幅が広めですが、安いものは3,000円程度で購入できます。多数の音色が選べて、リズムパターン、メトロノームなどの機能も多数です。

スタンドを使わない場合、卓上やベッドの上で演奏し、普段はベッドの下に収納するなどして場所の節約にもなります。

最近は、二つ折りや四つ折りのピアノも登場。
https://youtu.be/FBo8a1Dk6KI

注意点をひとつ。キーボードは鍵盤を叩けば音がでる仕組みのため、アコースティックピアノや電子ピアノのように音の強弱や音色を変化させることはできません。

ピアノのレッスンなど本格的に習いたい方は電子ピアノを購入した方が良いです。

外出先でも楽しめて、様々な音色も楽しめる「ロールピアノ」

「楽譜の音取りに、外出先でも使いたい」「ちょっと趣味で楽しみたい」という方には、ロールピアノがおススメです。

キーボードと同じく音色を多数選べ、最近のものはBluetooth機能を搭載しています。携帯と繋げばスピーカーにもなり、ピクニックなどのアウトドアでも楽しめます。

デメリットは、鍵盤がマットのような柔らかい材質のため、ピアノを弾くときのような感覚が掴みにくい点。のちにクラシックピアノを習いたい初心者の方にはあまりおすすめできません。

ピアノ選びの失敗談から学ぶ!ピアノ選びの注意点

Twitterや口コミサイトで「ピアノ選びの失敗談」を調査しました。これから購入をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

サイズが部屋の間取りに合わなかった

「買ってみたら横幅が合わず収納できなかった!」という声がありました。購入前は採寸を取ってから楽器を購入しましょう。

鍵盤数が足りなかった

アコースティックピアノの鍵盤数は88鍵です。

初心者の方で「続けるかわからないし…」と61鍵や78鍵のキーボードを買って、のちのち「鍵盤が足りなくてお気に入りの曲が弾けない!」となった方もいるみたいです。

88鍵あればクラシックの曲からジャズまですべてカバーできますので、初心者でも88鍵のものを購入すれば間違いありません。

鍵盤が軽すぎたり、自分の手の大きさに合わなかった

鍵盤が軽すぎて練習にならないという人や、自分の手の大きさと鍵盤が合わなかったという人がいました。

インターネットで手軽に購入できる時代。しかしここはぜひ楽器店に足を運び、実際に目で見て弾いて自分に合ったものを選んでみては?

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

以上の内容を簡単にまとめると…

物件の選び方のまとめ

  • アコースティックピアノが弾きたい方は「楽器可」物件(鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造)
  • 電子ピアノなど電子楽器が弾きたい方は「楽器相談可」
  • 「物件不可」は電子ピアノもNG(念のため大家さんに確認するのもあり)

物件の探し方まとめ

  • 2つ以上のサイトを使う
  • 物件口コミサイトをチェックする

防音対策のまとめ

  • 床には「防音マット・カーペット」を敷く
  • 窓には「防音カーテン・スキマテープ」で音漏れを防ぐ
  • 壁には「防音壁」を貼り、壁から数センチ離して楽器を設置する

おすすめのピアノまとめ

  • ピアノ本来の響きや表現を味わうなら「アコースティックピアノ」
  • 本格的なピアノレッスンの練習には「電子ピアノ」
  • 手軽に安価に始めるなら「キーボード」
  • スピーカーや外出先での演奏など便利な機能重視なら「ロールピアノ」

となります。

ぴったりなお部屋&楽器を見つけて、ピアノのある豊かな生活を楽しみましょう。

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